除雪機の選び方を徹底解説｜ポイントは5つ！【初心者にオススメ】

こんにちは、ノウキナビで除雪機を販売している谷口です。

1月になり、除雪機の購入を検討している方も増えてきていますね。しかし、一言で除雪機と言っても、じつは意外と種類が多いです。

投雪方法・動力・走行方法・購入季節・製造メーカーなどなど、選ぶべきポイントは沢山あります。

この記事では、除雪機のプロが初心者向けに「除雪機の選び方」を紹介します。除雪機選びに悩んでいる方は必読です。

除雪機は「オーガ（ロータリー）」「ブレード（ローダー）」に分かれる

除雪機の投雪方法は大きく分けると、「オーガ」と「ブレード」の2種類に分かれます。（オーガ式はロータリー式、ブレード式はローダー式とも言います）

非常に簡単に説明すると

• オーガ：雪を飛ばす
• ブレード：雪を押す

となります。

（なので、本当はブレードについては「投雪」ではないのですが、、分かりやすくするためにあしからず）

まずはオーガとブレード、それぞれの特徴について解説します。

雪を飛ばすのがオーガ除雪機

オーガは、除雪機前方のぐるぐる回る部分の名前です。おそらく、除雪機と聞くとオーガタイプを想像する人が多いでしょう。

オーガで雪を集めて、腕のように伸びている「シュート」から雪を飛ばします。

豪雪地帯や駐車場、公民館の庭、そこそこ広い畑など、人力で雪かきしていたら日が暮れるような場所で役立つタイプの除雪機です。大量の雪に対応しなければならない人、除雪作業が仕事の人などは、ほとんどの方が高機能のオーガ式除雪機を使っています。（私の妻の実家でも、オーガタイプの除雪機を使っています。）

雪を押すのがブレード除雪機

ブレードタイプの除雪機は、雪を押します。

見た目通り、ブルドーザーのごとく雪を押してくれます。

人力での雪かきのパワーアップバージョンとして考えてもらうと良いでしょう。

冬の早朝、硬い雪をスコップでゴリゴリやっている様な場合は、一家に1台あっても良いかもしれません。

家庭用にはブレード式の除雪機がオススメ

雪を飛ばすオーガタイプの方が良さげに思えるかもしれません。

しかし、オーガ式の除雪機のお値段は、ブレード式の除雪機よりもお高めです。

普通のご家庭では、ブレード式の除雪機で十分でしょう。

（飛ばすタイプがカッコイイのは分かりますけどね！笑）

除雪機は「エンジン式（ガソリン式）」「バッテリー式（充電式）」に分かれる

除雪機を駆動方式で分けてみると、「エンジン式（ガソリン式）」「バッテリー式（充電式・電動式）」の2種類に分かれます。

非常に簡単に説明すると

• エンジン式：パワフルだけどうるさい。そしてガソリンを用意するのが面倒くさい
• 充電式：多少パワーには劣るが動かしやすい

となります。

ここからは、「エンジン式（ガソリン式）」「バッテリー式（充電式）」それぞれの除雪機の特徴を紹介します。

パワーがあるのがエンジン式除雪機

エンジン式除雪機は、エンジンを使っているだけあってパワフルです。「1度に大量の雪かきをしたい」「広い場所を対応しないといけない」という場合には、パワー（馬力）のあるエンジン式が良いでしょう。

一般的に「除雪機」として販売されている製品は、ほとんどエンジン式と言っても過言ではありません。

ただ、一般家庭で使用するとなると、燃料のガソリンを用意することが少々面倒です。

昨今はガソリンが買いづらくなってきているので、その点は覚えておきましょう。

静かで家でも使いやすいのがバッテリー式除雪機

ご覧の通り、エンジンがない充電式の除雪機もあります。

エンジン式の除雪機と比べると若干パワーが劣りますが、動かしやすさは非常に家庭向き。エンジン式より多少小型なので、取り回しもしやすいです。

モーター式で排気ガスも出ず静かなので、住宅街での利用にオススメです。（ただし、ガソリン式より価格はちょっと高い。）

新雪の間にこまめに雪かきできる人や、積雪量がそれほど多くない地域の方は電動式の除雪機が良いでしょう。

家庭用には充電式の除雪機がオススメ

燃料のことや騒音のことを考えると、家庭用には充電式の除雪機がオススメ。

「豪雪地帯でびっくりするくらい雪が積もる！」という訳ではなく、

「年もとってきたし雪かきツラい。。」「駐車場の雪かき面倒。。」というお父さんお母さんには、バッテリー式除雪機が調度良いです。

除雪機の走行方法は「クローラー」一択

さて、ここまで4種類の除雪機を紹介しましたが、ご覧の通り走行方法はクローラー（いわゆるキャタピラ）一択です。

それも当然、除雪機は雪の上で使う作業機ですから、走行が安定したクローラータイプのものがほとんど。

操作する方も滑らないよう、滑り止め付きの履き物をご用意ください。（除雪機事故を防ぐためにも、格好は重要です）

日本屈指の豪雪地帯「新潟県」がお知らせしている、除雪機事故防止のポイントを紹介しておきます。

除雪機による事故防止のポイント

1．定期点検を行う。特に安全装置が正常に動作するか確認する。

2．デッドマンクラッチ（安全装置）をひもで縛る等、固定して使用しない。

3．エンジンをかけたまま投雪口に手を突っ込まない。

4．移動中や収納中にも気を付ける。特に後進時はより注意。

除雪機の事故に注意！安全装置は無効化しないでください｜新潟県

除雪機を買う季節は「冬」と「冬以外」に分かれる

さて、除雪機を買う季節と言うと、当然「冬」が思い浮かぶかもしれません。

しかし、除雪機は毎年決まった数しか生産されません。

そのため、冬に注文すると「あ、もう売り切れです。。」ということが続出。

10月～11月に注文しても、すでにメーカー在庫切れ、なんてこともあります。（中国情勢も相まって、製造メーカーの足下が不安定なことも影響しています）

そのため、除雪機を買うなら冬以外、夏頃から検討しておくことがオススメです。

もしくは、「次の冬」のために、今シーズンから予約注文しておくという方法もアリ。気になる除雪機がある方は、試しに販売店に電話してみてください。（もちろん、ノウキナビにお電話いただいてもOKです）

オススメ除雪機メーカー別に選ぶのアリ

ここまで除雪機の種類を紹介してきましたが、それぞれの種類の除雪機を、様々なメーカーが生産しています。

そんな中、私が個人的にオススメしているメーカーは次の6つです。

• ヤマハ｜シーズンが始まるずっと前に予約すべし
• ホンダ｜国内シェア№1
• 和同産業｜大型の除雪機が欲しい方に特にオススメ
• デイトナ｜とにかく遠くへ雪を飛ばすハイパワー仕様
• 工進｜スタートキーを回すだけで簡単始動
• オーレック｜女性からお年寄りまで、雪かきが面倒くさい方にちょうど良いサイズ

それぞれのメーカーの特徴は「除雪機メーカー厳選6社！人気メーカーとおすすめメーカーを紹介！」にまとめてありますので、ぜひ合わせてご覧ください。

この記事で紹介した除雪機一覧

最後に、この記事で紹介した除雪機の一覧を紹介します。除雪機選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

全てノウキナビで取り扱っていますので、気になる商品はご連絡ください。

ヤマハのオーガ除雪機YT660

メーカー名	ヤマハ
型式	YT660
全長×全幅×全高 (mm)	1,414×621×1,058
装備重量 (kg)	112
除雪幅 (mm)	615
除雪高 (mm)	440
除雪機構	2ステージオーガ・ブロワ
走行装置	エンドレスゴムトラック
変速装置	無段変速 HST
エンジン形式	空冷4ストロークOHV
使用燃料	無鉛レギュラーガソリン
排気量 (cm3)	171
エンジン出力 (kW[ps]/rpm)※	3.5 [4.8] / 3,600
燃料タンク容量 (L)	4.5
エンジンオイル容量 (L)	0.6
始動方式	セルスタータ（エレクトリック）＆リコイル式
備考	※： 仕様諸元表に表示したエンジン出力は、回転数3,600rpmでの代表的なエンジンのネット出力値です。除雪機に搭載された状態での実出力値はエンジン回転数、使用環境やその他の条件により変化します。

オーレックのブレード式除雪機SGW804S

メーカー名	オーレック
型式	SGW804S
車速（km/h）	前進 2.2 3.7 後進 2.9
車輪	ゴムクローラー×2
ハンドル上下	菊座噛合式
走行クラッチ	噛合式
作業部	–
ベルト（走行）	SA-27（W800）×1本
作業幅（mm）	800
ブレード高（mm）	330
ブレード左右調整	ワンタッチ可変式（左右最大30度）
ブレード上下調整	高さ調整フリーロック式（接地角度2段階調整可）
エンジン部	–
型式	三菱/GB131PL-801
出力kW（PS）	3.1（4.2)
始動方式	セルフスターター（電動）/リコイルスターター（手動）
油量/燃料	エンジンオイル 0.5L ギヤオイル 2.5L
オイル	注油済
機体寸法（長×幅×高 mm）	1530×830×910
総重量（kg）	79

工進のエンジン式除雪機ESR-600

メーカー名	工進
型式	ESR-600
除雪幅	600 mm
ブレード高さ	320 mm
エンジン
名称	工進 K100DS
形式	空冷4サイクルガソリンエンジン
始動方式	セルスターター方式(電動)・リコイルスターター方式(手動)
総排気量	98.5(cc)
最大出力	1.95kW(2.65PS)/3600rpm
使用燃料	自動車用無鉛ガソリン
連続転時間目安(満タン時)	約3時間(実作業時)
燃料タンク容量	1.6L
使用オイル	エンジンオイル SE級以上 SAE5W-30
使用オイル量	0.35L
本体サイズ(全長×全幅×全高)	1280×630×950mm(組立時)
本体重量	57.3kg

工進のバッテリー式除雪機SR-350

メーカー名	工進
型式	SR-350
除雪幅	600mm
ブレード高さ	320mm
モーター	直流整流子モーター24V-350W
シフトチェンジ形式	ギア (前進1速/中立/後進1速)
車速	前進2.0km/h後進1.5km/h
電池種類	密閉式鉛蓄電池
電池容量	24V/20Ah
充電方法	本体および着脱可能なバッテリーの充電ソケットへの充電
充電器電源	AC100V(50-60Hz)
充電器充電時間	約12時間(室温が25℃±5℃のとき)
連続運転時間	約1時間※?(気温が0℃のとき)
本体寸法	1280×630×910mm(組立完成サイズ)
本体重量	54kg

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