アメリカの農業の工業化の歴史を知ろう！ 〜発展と課題〜

こんにちは、ノウキナビマーケターの北原です！

今回は「アメリカの農業の工業化の歴史」について調査したので、記事にいたしました。

調査するにつれ、アメリカの農業の工業化の発展と課題が見えてきました。

最後までお付き合いください(^_^)

農業の多様化

1900年代のはじめ、アメリカ人の半数以上は農民で、農村地域に住んでいました。
アメリカのほとんどの農場は多様化し、同じ農場でさまざまな作物と動物を一緒に生産していました。
人々が作物を育て始めたとき、同時に野生動物を繁殖させていたのです。

農民は作物や動物の管理をし、動物は屋外に出入りできる状態で飼育され、農場での作業のほとんどは当然ながら人間の労働によって行われていました。

しかし今は農業の工業化が進み、アメリカや世界中の多くの地域で、食糧の生産方法を根本的に変えています。
農業は今から13,000年前に始まって以来、大きな改革を行ってきました。

今や現代のアメリカの農業は、世界で最も効率的と言われています。

一体どうしてなのでしょうか。

農業の専門化

農業の専門化は、生産の効率を高めることを目的としています。
たとえば、前の段落で述べたように、多くの一般的な農家は、多様化しており、野菜作物、堆肥化作業、産卵鶏の群れ、家畜の世話など多岐にわたった農業をしていました。

しかし専門農家は、トウモロコシや大豆の栽培、または肉用牛の肥育など、1 つか 2 つの事業に絞って、すべての知識、スキル、設備を集中するのです。

工業化の過程で、専門化は食品生産のほぼすべての側面に適用されるようになりました。

専門的な農場は、トウモロコシ、小麦、大豆など、一度に 1 種類の作物だけを非常に広い面積に植え付けた畑です。

肉や卵の生産は、作物の生産から大きく分離され、その生涯の特定の期間、単一の目的 (繁殖、給餌など) のために単一品種の動物を収容する施設が含まれるようになりました。

かつては幅広い取引をしていた農民は、より専門的な役割にするようになりました。

農業の機械化

専門的な農作業には、組立ライン作業と同じように、機械と同様に反復作業が含まれます。

これは、種まき、作物の収穫、牛の乳搾り、動物の餌やりや屠殺（とさつ）などの日常的な仕事を機械化し、人間や動物の労働の必要性を減らしました。

これにより1900 年から 2000 年の間に、農業に従事するアメリカの労働力の割合は41%から2%に減少。

大型トラクターやコンバインなどの登場により、機械化され、効率が大幅に向上したことは明らかです。

とうもろこし、小麦、米、大豆などの穀物や豆類は、畑から刈り取り、脱穀する必要があり、これを手作業で行うと、膨大な時間と労力がかかります。

人間は手で、１時間におよそ15～40kgの穀物を砕くのがやっと。通常は、収穫した作物を硬い表面にぶつけて、周囲の食べられないもみ殻から穀物を振り落とします。

しかし機械化された脱穀機は、同じ時間で450～600kgの米、または1,500～2,000kgの穀物を処理できるのです。

化学薬品および医薬品の投入

1900年代初頭には、合成肥料と農薬が導入されました。

1964年から1976 年までのわずか12年間で、アメリカの作物への合成肥料と無機肥料の使用はほぼ2倍になり、主要なアメリカの作物への農薬の使用は143%増加したと言われています。

単一栽培への移行により、農民はこれらの化学薬品への依存度を高めました。

化学薬品や医薬品の使用は、作物だけでなく新たに工業化された肉、牛乳、卵の生産モデルでも一般的になりました。

例えば抗生物質は、1940年代と1950年代に行われた実験により、動物に薬を与えると、より早く、より少ない飼料で体重が増えることがわかった後、豚、牛などの家畜の飼料に導入されました。

2009年までに、アメリカで販売されている抗生物質の80％は、人間の薬ではなく家畜の生産に使用されていたのです！

例えば大きな胸肉、または乳量の増加のために設計された動物を生産したため、動物の遺伝学にも専門化が適用されました。

1930 年代のニワトリと比較して、今日の肉用に飼育されているニワトリ (「ブロイラー」) は、半分未満の飼料と時間でほぼ２倍の体重に成長します。

これらの形質の遺伝的選択は、多くの乳牛の乳房の感染症や、ブロイラーの心不全のためのリスク増加などを含め、動物の健康の犠牲の上であることを忘れてはなりません。

工業化の結果、農業における化学薬品や医薬品の投入は生産性の向上をもたらしましたが、健康や生態系への影響は排除することはできませんでした。

終わりに

農業の工業化によって、アメリカの農場の規模は平均で2倍以上になりました。

肉、乳製品、卵の生産では、各農場の動物数が劇的に増加した一方で、小規模農場の数は減少し、

動物の屠殺や加工など、食品システムの他の多くの産業も大規模な統合をし、

化学薬品や大型トラクターなどの新技術により、農家はより少ない労力でより広い土地で働くことができるようになりました。

一方で課題もあります。

人間への健康の影響や、生態系への影響は未だに問題として残っています。

私たち人間は、この問題を長い時間をかけて解決していく必要があります。

最後にこの言葉で終わります。

「誰が私たちの食品を生産するか、どの食品が生産されるか、どのように生産されるか、誰がその食品を食べるかについての決定は、…家庭や政府から…企業の役員室へと着実に進んでいます。」
– Mary Hendrickson and Harvey S. James Jr.（農業・食品・天然資源大学教授）

参考文献：「農業の産業化」「米国の食品システムの紹介」「 公衆衛生、環境、および公平、食肉を食卓に」「アメリカの工業的畜産、農業市場の集中」

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