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【2026年最新】14年ぶりの6月台風から学ぶ!今後の本格シーズンに備える田畑のケアと防災ガイド

14年ぶりとなる異例の6月台風が日本列島を通過し、ひとまずホッと胸をなでおろしている方も多いのではないでしょうか。 皆さまの大切な畑や田んぼ、お庭の家庭菜園に大きな被害が出ていないことを心より願っております。

「なんとかやり過ごせた」と安心したいところですが、実は夏から秋にかけての本格的な台風シーズンは、これからが本番です。 過去の災害を「今後の備え」にできるかどうかが、毎年安定した収穫を得るための大きな分かれ道となります。

過ぎ去った台風の事後対応を振り返りながら、今後またやってくる台風に負けないための「エバーグリーン(普遍的)な農地対策」について、分かりやすく解説いたします。

目次

14年ぶりの6月台風が残した教訓。本格的な台風シーズンはこれから!

なぜ今回の事後対応が、今後の「備え」の基準になるのか

今回の異例とも言える早期台風は、私たちに大きな教訓を残してくれました。

まだ作物が小さく、根張りも弱い6月の段階で暴風雨にさらされたことは、農地にとって非常に厳しい試練でした。

しかし、この時期に「どこに水が溜まりやすかったか」「どの方向からの風に弱かったか」をご自身の目で確認できたことは、今後の防災においてとても貴重なデータとなります。

台風が過ぎ去った後の農地は、人間で例えるなら、大怪我をしてひどく体力が落ちている状態です。

ここで「どう手当てをしたか」「何が足りなかったか」を見直すことで、次に台風が接近した際、より早く、より的確な事前対策を打つことができるようになります。

まずは今回の事後対応を丁寧に行いながら、秋の収穫に向けた強い畑作りを一緒に考えていきましょう。

台風通過後にすぐやるべき3つの基本メンテナンス(事後対策)

【排水対策】畑と田んぼの水を抜く作業

台風が過ぎた後、何よりも最優先で取り組んでいただきたいのが、農地に溜まった余分な水を外へ逃がすことです。

植物の根は、土の中にあるわずかな隙間から酸素を吸って生きています。大雨で畑が水浸しになると、土の中の空気が追い出され、根が息をしたくてもできない状態になってしまいます。

これは、人間が水の中で息止めをしているのと同じで、長く続くと根が窒息して腐る「根腐れ」の原因となります。

根が傷むと、その後お天気が回復しても作物は水や栄養を吸えずに枯れてしまいます。そのため、スコップを使って畑の周りに溝を掘り、人工的に水の逃げ道を作ってあげることが重要です。

すでに溝がある場合でも、泥やちぎれた葉が詰まっていることが多いので、水がスッと流れるように掃除をしてあげてください。

【作物の手当て】倒れた株の引き起こしと、葉の泥落とし

風で倒れてしまった作物や、泥をかぶった葉は、優しくいたわるように手当てをします。

強い風にあおられて、背の高い作物が傾いたり倒れたりすることがあります。倒れたままで放置すると、地面の湿気で葉や実が腐りやすくなるだけでなく、お日様の光をうまく浴びることができません。さらに、葉に泥がこびりついたままだと、植物の呼吸を妨げることになります。

ここで気をつけたいのは、天気が良くなって土が乾ききる前に作業を行うことです。土がカチカチに固まってから無理に引き起こそうとすると、土の中で頑張って張っている根をブチブチと切ってしまう恐れがあります。

土が柔らかいうちに株元をそっと持ち上げ、新しい支柱を立てて紐で優しく結び直し、ジョウロなどで葉の泥を優しく洗い流してあげましょう。

【病害虫予防】傷口から広がる病気を防ぐための早期防除

台風が通過した直後の畑は、病気の原因となる菌にとって絶好の住処になりやすい点に注意が必要です。

強風によって葉と葉がこすれ合うことで、作物の表面には目に見えない小さな傷がたくさんできています。さらに、泥はねには土の中の雑菌が含まれており、その傷口から病気の菌が入り込みやすくなっています。

湿気が多い状態が続くと、カビや細菌が原因となる病気が一気に広がる傾向があります。

傷口から入って株を腐らせてしまう病気は、一度かかってしまうと治すのが難しいため、症状が出る前の「予防」が大切です。天候が回復し、葉の表面が乾いたタイミングを見計らって、適切な殺菌剤を散布して病気を防ぎましょう。

農薬を控えたい場合は、傷んだ葉や折れた枝をハサミでこまめに切り取り、畑の外へ持ち出して清潔に保つことが一番の予防薬となります。

今後の台風に強い農地を作る!中長期的な土壌ケア(事前対策)

【土作り】水はけを良くする中耕と、適切な追肥のタイミング

事後のお手入れが落ち着いたら、次は今後の台風に耐えられる「強い土壌と作物」を育てていきましょう。

大雨に激しく打たれた畑の土は、乾いていくにつれて表面がコンクリートのように固まってしまうことがあります。土がフタをされた状態になると、新しい空気が土の中に入っていけません。そこで、土の表面が白っぽく乾いてきたら、クワや小型の耕運機を使って畝(うね)の間を浅く耕す「中耕(ちゅうこう)」を行ってみてください。

土の中に新鮮な酸素がたっぷり入り込むことで、作物の根張りが良くなり、少々の風雨では倒れない強い株に育ちます。また、大雨で土の栄養が流れ出てしまっている場合は、根が回復して新しい葉が見え始めたタイミングで、薄めの液体肥料を与えてあげましょう。

弱っている時に濃い肥料を与えるのは、胃腸が弱っている時に重たい食事をとるようなものなので、優しく少しずつ栄養を補給するのがコツです。

【環境整備】防風ネットや土留めで物理的な被害を抑える

これからの本格的な台風シーズンに向けて、物理的に風や雨を防ぐ環境を整えておくこともお勧めします。

今回の台風で「この方向からの風が強かった」という気づきがあれば、その方角に防風ネットを張るだけで、作物の傷みは劇的に減らすことができます。ネットの支柱は深くしっかりと打ち込み、強風で飛ばされないように固定することが大切です。

また、斜面にある畑や、水が流れ込みやすい場所には、あらかじめ土留め(どどめ)板を設置したり、少し深めの排水路を掘っておくのも有効です。

「災害が来る前」の穏やかな天気の日に、少しずつ環境を整えておくことが、いざという時の安心に繋がります。

規模別・これからの季節に向けた修復と備えの手順

就農者が行うべき被害確認と農機具の点検

作物の手当てと同時に、被害の記録と農機具の確認を行ってください。

まずは、農地全体の被害状況をスマートフォンなどで写真や動画にしっかりと収めておくことが大切です。被害の記録を綺麗に残しておくことで、自治体や農協(JA)の支援策、農業共済の手続きをスムーズに進めることができます。

これは今回の台風に限らず、今後どのような自然災害が起きた際にも役立つ重要な手順となります。

そして、見落としがちなのが「農機具の浸水トラブル」です。

万が一倉庫に水が入り、トラクターなどのエンジン内部に泥水が入り込んでいる場合、いきなりエンジンをかけるのは大変危険です。水が入ったままエンジンを回すと内部の部品が壊れてしまう恐れがあるため、まずはオイルに水が混ざっていないかを確認し、不安な場合は販売店へ点検をご依頼されることをお勧めします。

家庭菜園・プランター栽培で実践できる防災と修復法

お庭の小さな畑やプランターで家庭菜園を楽しまれている方は、細やかなお手入れですぐに元気を取り戻すことができます。

台風が来る前にプランターを安全な場所へ移されていた方は、風が収まったら日当たりと風通しの良い元の場所へ戻してあげましょう。ただし、急に強い日差しに当てると葉が火傷してしまうことがあるため、最初の数日はすだれなどで少し日陰を作ってあげるのが優しさです。

また、プランターの「受け皿」に溜まったお水はなるべく早く捨てるようにしてください。水が溜まったままだと、すぐに根腐れを起こしてしまいます。

今後の台風への備えとしても、強風が予想される際は、背の高いプランターはあらかじめ横に寝かせておくなどの工夫をすると、折れたり鉢が割れたりする被害を防ぐことができます。

自然の猛威を教訓に変え、秋の豊かな収穫へ

14年ぶりとなる6月の台風通過は、私たちに自然の力強さと、事前の備えの大切さを改めて教えてくれました。

台風が過ぎ去った後の排水や泥落とし、病気予防といった事後対策を丁寧に行うことはもちろん、そこから得た教訓を「今後の備え」に活かすことが何よりも重要です。

風の通り道を把握して防風ネットを張り、土を柔らかく保って根張りを良くする。これらのお手入れを一つずつ重ねることで、農地は少しずつ災害に強くなっていきます。

自然の力の前に、一時は肩を落とされた方もいらっしゃるかもしれません。けれど、植物が持つ生きる力は、私たちが想像する以上にたくましく力強いものです。

皆さまが今日流す汗と、差し伸べる優しいお手入れの手が、作物を再び元気づけ、秋の豊かな実りへと繋がっていくはずです。決してご無理はなさらず、お怪我のないよう安全第一で、これからの季節に向けた農地作りを進めてまいりましょう。


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