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日本の農機具メーカーを一覧でご紹介していきます

こんにちは。ノウキナビ事務局です。ノウキナビで独自にまとめた、農機具メーカーについてまとめています。

順番に、名前順でまとめています、ぜひご覧ください。すべて書き終わるのは、いつになるかな…!

※あくまでもノウキナビ事務局が独自に調査した内容となります。予めご了承ください。

目次

農機具4大メーカー

㈱クボタ

日本の農機具メーカーの頂点に君臨するのがクボタ。

売上高、シェア率、営業利益、いずれをとっても文句なしのナンバー1です。舞台を世界に移してもランキングは第3位、拠点も世界中に広がり、ビジネスを展開する国の数は120ヶ国以上にのぼります。クボタの創業は明治23年(1890年)、鋳物メーカーとして、衡機(こうき=はかり)用鋳物・日用品鋳物の製造が始まりでした。

農機具をつくるようになったのが大正11年(1922年)、”農工用石油発動機”の製造を開始。昭和になり22年(1947年)に”耕うん機”を開発し、製造・販売が始まります。1960年には、国産初の”畑作用乗用トラクター”を開発して商品化。その2年後には”水田用”を発売しています。

“コンバイン”の製造を開始し、農作業機械化の一貫体制を完成させたのが1969年。1971年には、世界最小の水冷・直列2気筒ディーゼルエンジンを搭載し、業界初の4WDを採用した小型乗用トラクター 通称”ブルトラ”の登場です。”ブルトラ”は発売後、瞬く間にヒットし ベストセラー商品になりました。

トラクターの4輪駆動時代の先駆けとなった”ブルトラ”の成功の秘密は、高性能エンジンの開発に成功したことにあるようです。1920年代の”農工用石油発動機”の時代から培ってきた技術の蓄積が4WD用のエンジン開発に威力を発揮したといわれています。

1990年は創業100周年。この期に、社名は”久保田鉄工 株式会社”から”株式会社 クボタ”に変更されました。近年のクボタ、トップメーカーとして、より積極的に取り組んでいるのが”スマート農業”です。自動・無人運転の実用化に向けて自動運転や無人化農機の開発に余念がありません。

2016年には、直進キープ機能を内蔵した田植機やオートステアリング対応のトラクターをいち早く発売。2016年に”アグリロボコンバイン”が投入されたことにより、トラクター・田植機・コンバインの全3機種でGPS搭載農機を製品化することができました。将来的には、遠隔監視のもとに農道を走行して、複数の圃場での無人作業を実現する予定。この分野でも業界を牽引するクボタの今後の動きに注目したいものです。

本社所在地:大阪府大阪市浪速区敷津東1-2-47

株式会社 クボタ

ヤンマーホールディングス㈱

ヤンマーは”農機具シェア率ランキング”では国内第2位のメーカーです。

現在の事業フィールドは、農機具だけでなく、”大地・海・都市”にわたっています。具体的には”アグリ事業”、”マリン事業”、””エネルギーシステム事業、”建機事業”、”小型エンジン事業”、”大型エンジン事業”、”コンポーネント事業”です。

ヤンマーの創業は明治45年(1912年)、山岡孫吉により”山岡発動機工作所”としてスタート。当時はガス発動機の修理・販売を行っていました。”ヤンマー”の商標を登録したのは大正10年(1921年)。その年に、”ヤンマー変量式石油発動機”を製造販売し、直後に石油発動機を動力とする”ヤンマー動力籾すり機”と”ヤンマーバーチカルポンプ”を発売しています。昭和に入り、動力の主役はディーゼルエンジンに。

昭和5年(1930年)、立型2サイクル式5馬力ディーゼルエンジンを開発します。これが、ヤンマーの小型ディーゼルエンジンの始まりです。1933年には、世界初の”小型横型水冷ディーゼルエンジン”が完成。1951年には、15PS、30PS、45PSの”立型水冷ディーゼルエンジン”を立て続けに製造販売し、1966年には、”ディーゼル耕うん機Y型シリーズ”を発売しました。1952年に”山岡内燃機 株式会社”から”ヤンマーディーゼル 株式会社”に改名したことでわかるように、ヤンマーの初期は”ディーゼル”を主体に動いていたのです。いまのヤンマーの製品群は、トラクターから無人ヘリまで多岐にわたっており、機種の数も多くさまざまなニーズにキメ細かく対応しています。いま ヤンマーのベクトルが向いているのは、やはり”スマート農業”です。

2013年から”ロボットトラクター”の開発に着手。他社に先駆けて農業機械のロボット化を進めてきました。田植機では”密苗×自動化”で”超省力田植機”を推進。スマートアシスト、リモートセンシングと連動させて 次年度の栽培につなげる”情報支援機能付コンバイン”も精度を高めています。昭和の時代から、”ディーゼル”で農機具の世界を牽引してきたヤンマー。令和の時代、今度は”スマート農業”でのお手並みを拝見しましょう。

本社所在地:大阪府大阪市北区茶屋町1-32

ヤンマーホールディングス株式会社

井関農機㈱

“農機具シェア率ランキング”では国内ナンバー3に位置するのが井関農機です。

井関農機は、大正15年(1926年)に”井関農具商会”として創立し、”井関農機 株式会社”としての設立は1936年。同年に、”ヰセキ式籾すり機”と”自動選別機”の製造を始めました。1967年には田植機、コンバイン、バインダーの生産を開始。トラクターとあわせて稲作機械化一貫体制を確立させました。海外進出に意欲的な井関農機。1971年には、ブラッセルに”ヨーロッパヰセキ 株式会社”を設立したのを皮切りに、2003年に中国江蘇省に”井関農機 有限公司”をつくります。

2011年には、中国湖北省に、翌年にはインドネシア、2014年にはフランス、2016年にはタイに”ISEKI(THAILAND)CO,Ltd”を設立。”ヨーロッパ”、”北アメリカ”、”中国”の3本柱に”アジア”を加え、4本柱を構築することによりグローバル展開をさらに加速させています。現在の製品群は、”トラクター”、”耕うん機・管理機”、”田植機”、”コンバイン”、”乾燥調整機”、”乗用管理機”、”野菜作業機”、”育苗関連資材・機器”、”トラクター用作業機”など。”乾燥施設”や”育苗施設”といった大がかりな農業施設の建築も手がけています。

環境・生活関連商品も井関農機の守備範囲。”業務用システム炊飯器”や”業務用酢合わせ機”もつくっています。また、ハードだけでなくソフトの面でも充実しているのが最近の井関農機。”ISEKIアグリサポート”は、経験や勘からくる日々の作業を目に見えるカタチで蓄積し、次世代への継承やコスト・品質・効率化を支援するシステム。農業の新たなステージに導きます。井関農機は、”スマート農業”にも意欲的です。

ロボットトラクターは、全地球測位システム(GPS)などを活用し、無人での走行・旋回といった自動運転が可能。自動運転に必要な基地局のカバー範囲が直径4kmと広く、作業効率が高いことが強みです。生育測定と可変施肥をリアルタイムで行えるのが”スマート追肥システム”。施肥機の前方のセンサーで生育状況データを取得して、最適な追肥量を瞬時に算出後、適切な散布量を可変施肥します。上位の二社に負けじと”スマート農業”に取り組む井関農機。今後の展開が楽しみです。

本社所在地:愛媛県松山市馬木町700

井関農機 株式会社

三菱マヒンドラ農機㈱

農機具のシェア率が国内第4位の三菱マヒンドラ農機。

大正3年(1914年)に”佐藤商会”という社名で佐藤忠次郎が創業しました。忠次郎は”農業機械の発明の父”といわれた人物です。そのエピソードにひとつをご紹介。彼は、少年時代、自転車で田んぼを走っている途中にくぼみにはまって転倒した経験があり、その時の横になった自転車の車輪の動きを思い出し、回転式の”サトー式稲扱機(いねこきき)”をつくりました。”サトー式稲扱機”は、創業して最初に製造販売した製品。この技術は、54年後に登場した、自脱式コンバインとしては業界初の”乗用型コンバインH50″に受け継がれています。

コンバインだけではないのが三菱マヒンドラ農機の”業界初”。トラクターに採用した、足元が平らな”フラットデッキ”も業界初です。田植機では、田植と同時に施肥できる”ペーストシステム”。リアロータリータイプの管理機”マイボーイMMR50″。カセットガスを動力にしたミニ耕うん機”エコ・ラテEL20″も、業界の先駆けとなる製品です。

忠次郎の教えは、”道具を大切に、そしてお客様の声を大切にしながら開発を行い、独自技術を送り出す農業技術者としてこだわり続けること”。このコトバは、いまの技術者にも活きています。そのひとつが、無農薬稲栽培の農家の方々に歓迎されている”再生紙マルチ田植機”です。”再生紙マルチ田植機”は、田植えと同時に田面に専用の再生紙を敷き詰めることで雑草を抑制することが可能。”環境保全”と”食の安全”のための田植機です。”無農薬にこだわっている”方々のために、”モノづくりにこだわって”応えています。

現在、三菱マヒンドラ農機が、こだわってつくっている製品群は、トラクター、ミニ耕うん機・管理機・テイラー・耕うん機、田植機、コンバイン・バインダー・ハーベスター、マヒンドラ製のトラクターと作業機も取り扱っています。”マヒンドラ”は、”三菱マヒンドラ農機”の社名が示すように”三菱農機 株式会社”が資本提携した相手の”マヒンドラ&マヒンドラ”というメーカー。

国籍がインドの世界売上ランキングではクボタに次ぐ4位の会社で、2015年に戦略的協業の契約を結んでいます。提携後、国際的になり、さらに懐が深くなった三菱マヒンドラ農機。今後どんな”こだわりのモノづくり”をしてくるのか期待したいものですね。

本社所在地:島根県松江市東出雲町揖屋667-1

三菱マヒンドラ農機 株式会社

あ行の農機具メーカー

㈱アイデック

「草刈革命」をスローガンに、草刈ツールの製品開発を進めている会社です。

刈払機本体はもちろんですが、アタッチメントの開発は定評があります。たとえば、”スーパーカルマーPRO”は、上下の刃が逆回転して草をハサミで切り取るかのように刈れるというユニークな構造です。低速駆動ギアシステムとの相乗効果で、石などの飛散を抑えることができます。

そのほか、フリーハンマー方式の刃が雑草を根元から粉砕する”うね草取りまー“。縦回転カッターが草むしり感覚で根こそぎ除草する”ロータリーウィダー”など、斬新な発想が散りばめられたオリジナル製品が揃っています。社名のIDECHは、ideal(理想的な)と technic(技術)の組み合わせのようですが、まさに、草刈ツールにさまざまなアイデアを盛り込み、”理想的な技術”を生み出す会社です。

本店所在地:兵庫県加西市北条町栗田182

安全と環境に優しい緑化農業園芸機器|株式会社アイデック

㈱アグリップ

井関農機 株式会社と川崎重工 株式会社との合弁会社”ヰセキカワサキサービス販売 株式会社”が前身。現在は、井関農機 株式会社が100%出資している会社です。小型耕うん機、管理機、刈払機、草刈機、ポンプ、精米機などの製品と部品を販売しています。

→ISEKIアグリに社名変更

アグリテクノ矢崎

「種を播く」。農業の基本である播種技術を核に、施肥や土壌改良などに関わる農業機械の製造・販売をしています。人力・管理機・トラクター用の播種機、肥料・土地改良剤散布機などが主力商品です。播種機の国内シェアは50%。特許も多く取得していて、開発力には定評があります。その好例がトラクター用不耕起対応高速播種機”NTP-2″です。農研機構生研センターと共同研究・開発したもので、トウモロコシの不耕起播種に最適であるとされ、話題になりました。最近では、精米・製粉にもチカラを入れており、農産加工事業も展開中です。また、種そのものの研究・開発も積極的。”タネまる”という商品は、小さな種を水分を多く含んだ天然高分子ゼリーで包む技術で発芽力を高めています。韓国と中国に子会社があり、今後、さらに海外進出が進みそうです。

本社所在地兵庫県姫路市土山6丁目5番12号

農業機機械メーカー アグリテクノ矢崎株式会社

㈱アテックス

「豊かさと魅力の創造」を企業理念に、電動車いす、草刈機、堆肥散布車、作業車、運搬車、粉砕機などをつくっている会社です。1989年に開発された電動車いす”マイピア”は、シェアを伸ばし、現在では業界第2位になりました。草刈機は、乗用と歩行型がありましたが、2019年に業界初のハイブリッドラジコン草刈機”神刈”を発売。”神刈”は、走行はモーターで、草刈りはエンジンで行います。クローラータイプであり、作業傾斜角度に応じてエンジンが自動的に傾斜する制御機能があるので、最大傾斜角度45度での草刈りが可能です。作業者は手元のコントローラーで操作しますが、セル付きでオートチョークなのでエンジンの始動も停止も遠隔で行えます。このようにアテックスは、常に新しいことに挑戦する開発型の企業。これからの製品のも期待が持てます。

本社所在地:愛媛県松山市衣山1丁目2-5

【株式会社アテックス】電動車いす・動力運搬車・農業関連機械

㈱ウインブルヤマグチ

おもに農業、土木、林業の分野の動力運搬車の設計・開発・製造・販売を行う会社です。小型・中型の歩行クローラーから大型の乗用式と歩行式のクローラーまで、運搬用クローラーはとても幅広い商品群を持っています。もちろん、リフトアップや油圧ダンプの機能付きもラインナップ。そのほか、野菜運搬に特化した特殊クローラーもあったり、ホイルタイプも用意されていて、さまざまな需要に対応しています。また、除雪作業、畜産糞尿処理や堆肥の切り替えしにはミニクローダ。除雪専用の作業車もつくっています。ユニークなのは、小型のクレーンのような”つんだろー”と”つったろー”。トラックなどへの一人での重量物の積み下ろし作業をとてもラクにしています。”運搬”ということに特化したウインブルヤマグチ。これからも快適な製品を送り出してくれるはずです。

本社所在地:兵庫県加東市東実397

株式会社ウインブルヤマグチ HP

エム・エス・ケー農業機械㈱

海外メーカーの農業機械の輸入販売、農業施設の設計施工を行う会社。三菱商事の関連企業です。輸入している農機具はトラクター&作業機、コンバイン、ハーベスターなど。トラクターのメーカーは、アメリカの”マッセイ・ファーガソン”やドイツの”フェント”。コンバインはアメリカの”クラース”、自走式ハーベスターはドイツの”ホルマー”といった、いずれも著名で信頼性の高いメーカーです。いずれの農機具も大型で高馬力なので、大規模な農家からの需要が多い北海道に本社機構があります。輸入販売というのは、左から右へと移すようなカンタンなものではありません。お客様の要望に沿ったカタチでメーカーを選定したり、輸入計画や輸送ルートを検討したり、さまざまな業務を重ねることが必要。アフターサービスも国産の農機具よりも重要なのはいうまでもありません。

本社所在地:北海道恵庭市戸磯193番地8

MFM I エム・エス・ケー農業機械株式会社

㈱エルタ

草刈り用のナイロンローターとナイロンコード、安全作業防具の開発と販売と同時に、モノレールなどの運搬機械を製造・販売・リースをやっている会社です。ナイロンコードは、耐熱性や切れ味など基本性能にこだわってつくっています。安全作業防具は、飛散防止カバー、ヘルメット用フェイスガード、エプロンやプロテクターなどです。運搬機器はパワーカートとモノレール。パワーカートは動力付きの1輪車で、最大で150kgまで積むことができます。運搬用モノレールは、200kg~300kgの荷物を載せて45度までのレール角度を登ることが可能。ヒトが乗用できるタイプもあります。そのほか、電動アシスト剪定バサミもつくっていますが、やはりエルタの主力商品はナイロンローターとナイロンコード。さまざまなタイプのタイプを揃えて、多様なニーズに応えています。

本社所在地:東京都西多摩郡瑞穂町箱根ヶ崎東松原20-1

株式会社エルタ I 草刈用品・ナイロンコード・ナイロンローター

㈱オーレック

「草と共に生きる」がコンセプトだけに草刈機が主力商品です。

管理機や除雪機もつくっていますが、やはりメインは草刈機。歩行型・乗用型 草刈機で国内でNo.1のシェアを誇ります。製品づくりのテーマは”オリジナリティ”で、「世の中に役立つものを 誰よりも先に創る」がキャッチフレーズです。凹凸や傾斜などがある果樹園で、シートに座ってゴーカート感覚で草刈りができる”ラビットモアー”は業界初でした。

4WDの幅広スパイクタイヤの”スパイダーモアー”は、斜面をしっかりとらえて傾斜角50度まで草刈りが可能。テーマ通りオリジナリティあふれる画期的な性能です。そのほか、あぜ道の上面と側面を同時に草刈りできる”ウィングモアー”など独創的な製品の数々をラインアップしています。オーレックは、これからどんな業界初を見せてくれるのか。誰よりも先に創る新製品が楽しみです。

本社所在地:福岡県八女郡広川町日吉548-22

株式会社オーレック [ OREC CO.,LTD] 草刈機・管理機・耕うん機

オギハラ工業㈱

育苗箱洗浄機などの育苗関連からクローラー運搬機まで、農業に関わる道具や機械を設計・加工・塗装・組み立てを行っている新潟のメーカーです。商品群は幅広く、春夏秋冬 どのシーズンにも対応しています。春は、さまざまな苗のトレイを洗浄する”マルチトレイ洗浄機”、畔シート張り機、苗コンテナといった育苗関係のもの。秋は、電動・手動の小型脱穀

機や唐箕、もみ殻スタンドなど収穫に関わる道具です。農家のシーズンオフの冬には除雪用品と農業の四季の需要に応えています。通年の商品は、クローラー運搬機、つる刈りハンマーナイフモアー、薪割り機、果樹用収穫台車などです。一方、オギハラ工業の一貫生産システムは他社からの高く評価されており、アッセンブリー工場としてハンマーナイフモア、農業用運搬車、乗用草刈機などのOEM生産受託も行っています。

本社所在地:新潟県上越市新保古新田

農業器械・除雪用品の生産・販売 / オギハラ工業株式会社

か行の農機具メーカー

カーツ㈱

ここでつくられる農業関係の製品は、”グラスモア”という自走式草刈機と手押し式草刈機、刈払機と動力噴霧器があります。農業以外のものは、人工芝管理機、アースオーガといわれる動力付き穴掘り機、ブロワーなどです。自走式草刈機と刈払機はバリエーションが多く、エコノミーモデルから、本格プロ用まで幅広く揃っています。カーツの特長はギアに強いことです。世界中で製造される刈払機のギアボックスの3割近くはカーツ製。信頼性の高さを示しています。ギア技術の優秀性を表しているのはモータースポーツです。カーツはLSD(作動制限装置)をつくっています。LSDはレースカーやスポーツカーに欠かせないもの。車輪の回転を制御するデフがコーナリングの際に起こす不具合を解消する装置です。刈払機などで培ってきた高度な技術がモータースポーツの世界に活かされています。

本社所在地:岡山市東区西大寺五明387-1

カーツ株式会社 HP

カンリウ工業㈱

基本的には、家庭用・業務用の精米機や石抜機をつくっているメーカーです。本社は長野県塩尻市に所在します。農業関係の製品は、自走式肥料散布機”まきっこ”です。MF760のタンク容量は70ℓ、バックもできる高機能型。タンクがラクに取り外せるので掃除がカンタンで、左右に撒き分けができます。2条筋撒き部品などのオプションも豊富。ターフタイヤもワイドタイプも選べます。MF1002はタンクが100ℓの大容量。粒状肥料、乾燥堆肥、糠などオールマイティに対応します。MF400は、タンク容量が40ℓの小型軽量タイプ。持ち回しがカンタンで、ハウス内での肥料散布に最適です。MU400は、カルチタイヤとラグタイヤの2種類を用意。アスパラ、トウモロコシなどの追肥に活躍します。MR101は、散布量調整レバー付なので肥料量の調整が可能。適正散布でコストを削減できます。

本社所在地:長野県塩尻市広丘野村1526番地1

カンリウ工業株式会社 HP

㈱クロダ農機

1956年にクロダ式ブームスプレーヤーをつくって以来、防除機一筋に歩んできたクロダ農機。小規模であれ大規模であろうが、平坦地 傾斜地を問わず円滑に効率的に防除作業が行えるスプレーヤーを開発してきました。自走型、牽引型、マウントタイプとバリエーションが豊富です。しかも、ほとんどの機種がスプレーヤーコンピューターを搭載。走行速度に関係なく散布水量がカンタンにセットできます。作業幅を変更しても散布圧力と水量の変化なし。スムーズな散布が可能です。GPSガイダンスは重複作業を防止するので薬剤のコスト削減につながります。また、クロダ農機は、イギリスのPMCハーベスターCB3300も取り扱っておりアフターサービスも万全です。CB3300は、インゲン・枝豆用のハーベスターですが、ホウレンソウなど、ほかの作物も収獲できるように改造できます。

本社所在地:北海道河西郡芽室町東6条10丁目1-7

クロダ農機 kuroda noki website toppage

㈱ケツト科学研究所

測定器をつくっている精密機器のメーカーです。測定器の対象分野は、農業、土木/建築、食品、医薬/化成品、紙/繊維、樹脂/ガラスなど多岐にわたっています。創立当初は木材の水分測定がおもでしたが、1950年に”米麦水分計”を開発して以来、チカラを入れ始めたのが農業の分野です。現在では、玄米・精米の水分やタンパク質、アミロースを測定する成分分析計。米の品質に関わる白さの度合いを計る”玄米・精米白度計”。水分計は、米や麦だけでなくソバや他の穀物もはかれる機器もあります。赤外線水分計は、穀類、食品、粉体、粒体、ペースト状、液体とさまざまな状態の被験物の測定が可能です。興味深いのが”刈取適期判定器”。測定器を水田に置いておけば、穂が出た時から毎日 温度を記録、それを足し算して1000℃になったら、「刈り時だよ」と教えてくれる仕組みです。

本社所在地:東京都大田区南馬込1-8-1

株式会社 ケツト科学研究所 HP

さ行の農機具メーカー

サークル機工㈱

サークル機工の所在地は北海道。北海道が日本一の生産量を誇るのがビート(甜菜)、砂糖の原料です。なので、主力商品は”ビート移植機”。全自動型、苗分離器施用型、2畝用、4畝用と、バリエーションが豊富です。そのほか、長ネギの移植機、カボチャ・アスパラの移植機、ブロッコリー・キャベツ・白菜の移植機、チェーンポット専用の簡易移植機もあります。移植機を使う前段階の育苗関連機器も充実していて、床土のふるい機、コンベヤー、土詰機、ターン反転機などもラインナップ。育苗施設用には、原土供給機、各種コンベアー、砕土ふるい機、土入機・振動機、反転機、播種機、覆土機といった機器が揃っています。苗ができたら苗運搬分割機やオートリフター。収獲には”玉ねぎハーベスター”。作物が採れたら野菜重量選別機。育苗から収獲後まで、フルでサポートしています。

北海道滝川市幸町3丁目3番12号

サークル機工 株式会社 – 北海道滝川町の農業機械・耕作機械

ササキコーポレーション

青森県十和田市にある老舗の農機具メーカーです。現在では、廃棄物を圧縮したり、粉砕や燃却することで減容する環境機械もつくっていますが、やはり主役は農機具。とくに得意とするのがトラクターの作業機です。代かき機は”マックスハロー”という名称。最近の機種では超高速で耕す”超耕速”を売りにしており、最高速度は5.5Km/hとしています。”超耕速”モデルはロータリーにもありますが、あぜぬり機にも用意されていて、最高速度は2.0Km/hです。施肥機は、ブロードキャスターには電動無線リモコンで散布量を自由にコントロールできる機種もあります。ほかにも、堆肥散布機や中耕除草管理機、播種機や収獲機、もちろんロータリも、作業機全般が充実しているのは老舗ならではのことです。所在地が青森だけに、ニンニクの植付機、収獲機、茎やひげ根をカットする処理機までラインナップされているのは注目すべきこと。やはりササキは地元密着型のメーカーだといえます。

青森県十和田市大字三本木字里ノ沢1番地259

農業機械・環境機械のササキコーポレーション

㈱サタケ

人類の三大主食、”米” “麦” “とうもろこし”を中心に食品全般に関わる加工機械や食品の製造販売などを行っている企業です。農業機械・精米機器、炊飯機器、製粉機器、選別・加工機器・調査機器・環境機器・モーターをつくっています。農業機械は、収獲された米や麦がたどる一連の工程の機器。乾燥機、籾すり機、選別機、石抜機、保冷庫、食品加工機器などです。なかでも、興味深いのが”ギャバ生成装置”。ギャバとは米の胚芽部に蓄えられたグルタミン酸から生成された機能性成分で、血圧調節作用や中性脂肪を抑える効果があるそうです。ギャバ生成装置はギャバライスをつくる大きな機械ですが、家庭用精米機にギャバ生成機能を付加したものも販売しています。初代社長が日本初の動力精米機を考案して生産販売していたので、精米機器は屋台骨。世界でも有名で、”SATAKE”が精米工場を意味するコトバとして使われている国もあるそうです。

広島本社所在地:広島県東広島市西条西本町2番30号

東京本社所在地:東京都千代田区外神田4丁目7番2号

精米機のトップメーカー株式会社サタケのウェブサイト

サンエイ工業㈱

おもにトラクターの作業機をつくっている会社です。ハーベスターが主力商品で、とくにジャガイモ用のハーベスターは種類が豊富。食用ポテト・食用ミニポテト・澱粉用ポテト用といろいろなジャガイモに対応しています。加えてビート用ハーベスター、オフセットハーベスターもラインナップ。サブソイラも製造しています。さすがに超大型のポテトハーベスターは、ドイツ大手収獲機メーカーPORA社の”カイラーシリーズ”を輸入。日本総代理店になっています。輸入販売しているのはPORA社だけではなく、アメリカのWALKER社から乗用草刈機を、チェコのDvořák社からラジコン草刈機”スパイダー”を販売中。2020年1月には”スパイダー”の世界NO.1ディーラーとして表彰されました。サンエイ工業自体の輸出は2006年より始まっており、これからもっと世界とのつながりが広がりそうです。ちなみに、2009年にはドイツで開催された世界最大の農協機械展示会”アグリテクニカ”に日本の企業として初めて出展しました。

本社所在地:北海道斜里郡斜里町光陽町44-17

地球に挑戦!農業機械の製造・販売は北海道のサンエイ工業株式会社

㈱サンエー

農業機械・畑作園芸製品の開発・製造・販売をしている会社。どちらかというと中小規模の農家向けが多く、いずれもアイデアあふれる製品群です。”ホーラー”は立ったままマルチの穴あけ・施肥・移植ができるロングセラー商品。”パイプハンド”は農業用パイプ差込み引抜きがラクにできる工具です。パイプの先端ではなく途中部分にセットしパイプを滑らせて叩くのが”スライドハンマー”。曲がったパイプや長尺パイプを打ち込む場合に便利です。円盤の周りに花型をした3個の刃がついた”花のまるカッター”は、障害物にあたっても逃げたりいなしたりして安全な刈払機用回転ヘッド。刃の材質はウレタン樹脂と鋼鉄があります。ノズルの開発も得意なようで、単体もありますが、各種の散布機も販売中。トラクターの3点リンクに取り付けられる作業機もあります。そのほかにもユニークな製品を数々 開発している株式会社サンエー。これからどんなオリジナル商品を出してくるのか楽しみです。

本社所在地:滋賀県草津市新浜町431-3

株式会社サンエーHP

㈱サンワ

「”運ぶ”を創造する」をモットーにしてきた企業です。1957年の耕うん機用トレーナーに始まり、その6年後には日本初のクローラー式小型特殊認定された動力運搬車を開発するなど、農業用の運搬車つくってきました。しかし、1970年代に入ると、物流用・福祉用の階段昇降車へ主力製品がシフト。オリジナリティ豊かな機器を生み出しています。なかでも”タスカレーター”は、車いすを載せたフロアーがエスカレーターの角度に合わせて自動水平制御するスグレものです。そのほかの福祉用階段昇降機や非常用避難車も国内外の施設に導入され好評をえていますが、農業関連の機器もしっかり品揃えされています。やはり運搬車がメインで、バリエーションが豊富。”ミニクロ”、”ジェンクロ”、”サンボーイ”、”ホープマン”というシリーズがあります。手動ダンプ、油圧ダンプ、歩行用、乗用あり、最大作業能力も幅広く、いろいろな積載物にきめ細かく対応。”フルーツボーイ”という棚下作業・リフト作業・運搬ができる果実専用の機械も用意されています。

本社所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-21-5

株式会社サンワHP

㈱シージェー・ビート

中国製モーターサイクルパーツを中心に、電動バイクや四輪バギーなどのレクレーションビークルの開発・生産・輸入販売をしている会社です。農業用に関して注目を集めているのが四輪バギー。これまで、全地形対応車(ATV:All Terrain Vehicle)として若者に人気だった四輪バギーを”新しい農機具”として位置づけています。悪路に強く、小回りがきく四輪バギーは、畑や田んぼの見回りに最適。果樹園の剪定作業や農業資材の運搬作業も快適にこなせるし、牧場の放牧作業にも便利です。シージェー・ビートは、農業用として四輪バギーのボディを強化、後部荷台もより頑丈に、積載量も増やしました。軽トラックが定番だった農業の世界に登場した”新しい農機具” 四輪バギー。とくに50ccタイプは普通免許で乗れて公道が走れるし、乗り降りがラクなので広く普及しつつあります。農業用四輪バギーのなによりの魅力は”遊び心”。”新しい農機具”の登場で農業が楽しい職業になるでしょう。

本社所在地:埼玉県白岡市西1-14-2

ショップHP CJ-BEET MX

静岡製機㈱

1914年、製莚(むしろ)織り機の製造・販売することで始まった静岡製機。1957年に通風乾燥機を、1968年には穀物用循環型乾燥機を手がけるようになりました。以後、製品カテゴリーは徐々に拡大。いまでは、農業分野と産業分野のさまざまな製品を製造・販売しています。農業分野では、穀物乾燥機、色彩選別機、多目的電気乾燥機、籾すり機、貯蔵庫・保冷庫などの農業機械があり、荷受ホッパーやコンベア搬送機といった施設機器(ライスセンター)も守備範囲です。そのほか、精米機械や穀物水分計や食味分析計などの測定分析機器も充実しています。産業分野の製品は業務用熱機器と環境関連機器。ヒーター系と送風・冷風関連、加湿器もあります。製品群で見てとれるように、静岡製機がテーマにしているのは”光・風・熱”に対する新たな視点からのアプローチです。食品の品質を見極めるのは”光”技術を基盤とする測定分析機器。”風”は冷風機や送風機。”熱”は赤外線ヒーターなどです。静岡製機はこれからも”光・風・熱”の技術をさらに高めていくでしょう。

本社所在地:静岡県袋井市山名町4-1

静岡製機HP

㈱ショーシン

日本で初めて自走式スピードスプレーヤーを開発した会社です。1949年、昭信自動車整備工場として発足し、当時、木炭自動車の整備をしていました。自走式SS(スピードスプレーヤー)が開発されたのは1956年。以来、SSメーカーとして全国普及の道をひた走ることになります。1965年には、リンゴの産地 青森県に支店を開設。翌年には梨や桃など産地で知られるフルーツ王国 福島に。1949年には熊本支店を開設し、中国・四国を含めた地域までSSを広めました。技術革新も目覚ましく、マイクロコンピューター搭載機を発表したり、2001年には従来より風量が多く静音の湾曲ファンを開発。ハイブリッドサスペンション、世界初の超低車高のキャビンSSなど、新技術は枚挙にいとまがありません。現在では、SSのすべてのタイプを網羅。キャビン付き、4WD(四輪駆動)、4WS(四輪操舵・四輪駆動)、3W(三輪)、SSなら なんでもござれのショーシンです。

本社所在地:長野県須坂市小河原2156

スピードスプレーヤーの株式会社ショーシン

ジョーニシ

1936年に農機具の修理・製造業として創業した会社。農業用作業機械の開発と販売を専業にしてきましたが、現在は、農機業界はもちろん、ホームセンター、建設機械、駐車場などの業界にも進出しています。ホームセンター業界に提供しているのは陳列棚や平台などの什器(じゅうき)。重量ラックや資材用什器、合板台車などがあります。コンポーネント事業は、溶接を中心にプレス加工・機械加工・表面処理がおもな仕事内容。3次元測定機による検査まで行います。農機業界では、トラクターなどの作業機がおもな製品。施肥機、薬剤・除草剤散布機、あぜ際処理機、播種機といった製品のほかに、管理機やテイラー用のアタッチメントも用意されています。”お客様視点”を旨とするジョーニシの特長は”現地カスタマイズ”です。北海道から沖縄まで全国の農家のために、肥料散布機や薬剤散布機を、お客様が最適と思われる仕様に調整して提供しています。

本社所在地:滋賀県甲賀市水口町本綾野4番1号

株式会社ジョーニシHP

シンワ㈱

花の選別結束機、農業機械や資材、ハウス用カーテンをつくっているメーカーです。農業機械は、収穫した後の野菜を、選別・処理→結束・包装→箱詰め・梱包といった出荷するまでの一連の作業を行う機械を製造・販売しています。選別・処理機械は”水圧式ニラそぐり機”、”ミニトマト選別機”など。”そぐり機”とは、ニラの枯れたり古くなった葉を取り除く機械です。結束・梱包段階では、”ネギ・ニラ用結束ライン”、”野菜用フィルム包装機”は、長物のネギや葉物、なす、ニンジン、ダイコンなどさまざまな野菜を包装することができます。出荷時の機械は、ダンボールケースを製造する”全自動高速製函機”、”半自動製封函機”、”自動・半自動梱包機”。その他、野菜小袋、花袋、緩衝用ネット、モウルドやパックといった農業資材も得意分野です。ハウス用カーテンは、手動と自動のカーテン、自動開閉装置もつくっています。生産した作物を出荷するまで工程をより合理的に効率よくするために尽力するシンワ。これからも”包装のトータルプランナー”として前進するでしょう。

本社所在地:大阪府高槻市大塚町5丁目1-2

シンワ株式会社HP

㈱スイデン

扇風機メーカーとして1947年に創業したスイデン。工場や倉庫向けの工場扇、スポットエアコン、熱風機、集塵機、業務用掃除機や送排風機などをつくっているメーカーです。オフィス向けには扇風機、クリーナー、捕虫器といった製品があります。農業用にあるのは害獣対策の電気さくとハウス用循環扇です。電気さくは、100mm、1Km、3Km、6Kmタイプがあり、電源も乾電池がメインですが、オプションでソーラーバッテリー、Sバッテリー、AC電源が選べる機種もあります。製品の特長で、スイデンが一押しなのが”日本製”。メイドインジャパンを謳うことで他との差別化を図っています。また、シリーズのネーミングがとてもユニークです。その名も”戦猪走失:せんいそうしつ”。猪が戦意喪失を失って走って逃げるという意味なんでしょうね。もうひとつの農業用製品はハウス用循環扇です。循環用に専用設計したプロペラファン効果的な空気の流れを生むフロントガイドベーン(前面案内羽根)の組み合わせで、ソフトな風をハウス全体に循環させます。

本社所在地:大阪市天王寺区逢坂2-4-24

株式会社スイデンHP

スガノ農機㈱

おもにトラクターの作業機、プラウ、サブソイラ、砕土整地機などの開発・製造・販売しているメーカーです。なかでもプラウに関しては、創業者の菅野豊治は畜力プラウの時代より有名で、トレードマークである白の製品は”白プラウ”と呼ばれタイヘンな人気でした。以来、トラクター用プラウでもスガノ農機はリードオフマン。現在では8割ともいわれる圧倒的なシェアを誇っています。スガノ農機のこだわりはなんといっても”土づくり”。作物をつくるための基盤である土を化学的な土壌改良に頼らず、農機具で耕すことで健全にしていこうという考え方です。そのためには、土壌の性質が違う土地にキメ細かく対応した作業機を送り出しています。下層土の破砕機も土地の状態に合わせて、サブソイラ、ハーフソイラ、コンビソイラなどとバリエーションが豊富。砕土や整地(鎮圧)用にも、カットロータリー、フロンティア、バーチカルハロー、スプリングハローなど、さまざまな作業機が用意されています。スガノ農機はどんな土壌にも対応できる作業機の宝庫です。

本社所在地:茨城県稲敷郡美浦村大字間野天神台300

スガノ農機株式会社HP

㈱スズテック

始まりは、わら切機用の刃物や犂(すき)先の生産販売。徐々にティラーや耕うん機用作業機を手がけるようになりました。水稲育苗用の播種機を開発・生産・販売を開始したのが1968年。以来、播種機は主力製品になりました。水稲用播種機は、全自動から手動まで揃った多種多様な製品群。搬送コンベアーや補助ホッパーなどオプションも豊富です。土入れ機や苗箱供給機、ミニコン(土供給機)、供給コンベアといった播種機の関連商品も幅広くラインアップ。大がかりな育苗施設向けには、大型の播種プラントやパレット積出機、苗箱施肥ホッパーが用意されています。播種機は水稲だけに留まらず、花卉(かき:花の咲く草)や畑作関連も充実しているのもスズテックの特長です。花卉用にはポット土入れ機や施肥機、ソイルミキサーなど。畑作用には、セルトレイ播種機や土入機、積上機、洗浄機などがあります。商品のなかで変わり種は”豆苗”です。システム栽培のノウハウを活かしてエンドウ豆の若芽を無農薬で育てて、プロ向けの業務用、一般用にも販売しています。

本社所在地:栃木県宇都宮市平出工業団地44-3

株式会社スズテックHP

サージミヤワキ㈱

家畜や害獣、動物に関するシステムや道具を扱っているメーカーです。代表的な製品が”電気さく”。パワーユニットから、ポール、ワイヤー、碍子、アースケーブルまで、すべてのパーツが揃っています。パワーユニットは、基本的にニュージーランドの”がラガー社”の製品。がラガー社は、世界No.の電気さくメーカーです。サージミヤワキは、1972年のがラガー社と日本総代理店契約を結んでいます。電気さくは害獣防止だけに使われると思われがちですが、家畜のフェンスとしてもとても有効です。サージミヤワキでは、家畜は牛、羊・山羊、馬、豚用、害獣はハクビシン、クマ・キツネ・アライグマ・タヌキ、シカ、サル、イノシシ用と細かく仕様を設定。お客様の需要に対して細かく対応しています。また、サージミヤワキは、もともと動物用個体識別のイヤータッグやネックタッグを販売ために創業した会社。いまでは、さらに進化してペット用のマイクロチップの装着機やリーダーも取り扱っています。害獣、家畜、ペット、動物との付き合いはこれからも続きそうです。

本社所在地:東京都品川区東五反田1丁目19番2号

サージミヤワキ株式会社HP

サカエ農機

1959年の創業以来、豆類専門の脱穀機に特化して開発・生産・販売しているメーカー。会社は北海道の河東郡音更町にあり、日本有数の豆類産地である十勝地区で地域密着型の事業を展開しています。主力製品はビーンストレッチャーATR-S。十勝においてはトップシェアを誇ります。ATR-Sは、豆を傷つけず土砂を分離する装置と不要な枝やサヤを自動的に排出する機構を搭載した脱穀機。いつも農家からの意見をとりいれながら改良を重ねてきた機械です。「大豆はコンバインで脱穀できるが、小豆や金時豆はもっときめ細かい作業はできないか?」。こんな、声に応えてビーンストレッチャーATR-Sは開発され進化してきたのです。十勝地方で栽培されている手亡(てぼう)という白い小粒のいんげん豆がありますが、収穫の時に豆粒が汚れやすいという難点がありました。それを解消したのがサカエ農機の”反転機”。収穫前にあらかじめ反転させることで泥が付いていないキレイな豆に仕上がります。サカエ農機は、農家の方の痒いところに手が届く農機具メーカーです。

本社所在地:北海道河東郡音更町字東和西4線47番地

サカエ工業HP

㈱ササオカ

1914年の創業、もともとは鍛造業で、農具や石工具をつくっていました。なので、初期の頃は耕耘爪やモアの草刈刃などが主力製品。そのうちに、耕うん機やトラクターのアタッチメント(作業機)を製造・販売するようになりました。現在ではアタッチメントの種類は多く、あらゆる農作業が可能。培土機、各種ローター、多条溝堀機、ネギを傷つけることなく根を切断できるネギ掘取機まであります。トラクター用のアタッチメントもバリエーションが豊富。とくに、畝立整形機”パワーだい地”は、45馬力トラクターに対応した強化ミッションを採用したセッターロータリー式の畝立マルチローター。45馬力に対応したのは業界初の快挙です。また、アタッチメントだけでなく、管理機本体を製造・販売しているのもこのメーカーの特長。ホンダや三菱製のエンジンを搭載した5.5馬力から8馬力までの管理機がラインアップされています。ほかの完成機は、2サイクルエンジンの2.1馬力 管理機”耕太郎”。歩行型草刈機”刈ッ田ろう”。ショウガ収獲機もあります。もちろん、伝統の鋳造技術がいかされた、耕耘爪やハンマーナイフなどの刃の製品も健在です。

本社所在地:高知県須崎市浦ノ内立目17番地

株式会社ササオカHP

スチール

1926年、”チェンソーの父”といわれるアンドレアス・シュティールによってドイツで創立された、チェンソーとパワーツールの国際的なメーカーです。スチール初のチェンソーが登場したのが1926年、電動式で2人用でした。1929年に開発されたのがガソリン式のチェンソー。これも2人用で6馬力、重量は46kgでした。以来、チェンソーは進化を続け、現在、スチール社は販売台数世界NO.1のチェンソーブランドです。生産拠点は、ドイツはもちろん、アメリカ、ブラジル、スイス、オーストリア、中国に拡がっていて、製品は160ヶ国以上で販売されています。いま、スチールがつくっているのは、チェンソーだけではありません。刈払機、ヘッジトリマー、ブロワー、高圧洗浄機、コンクリートカッターなど、農林業、園芸関係に関わるさまざまなツールに及ぶまでになったのです。スチールの製品が日本に入ってきたのは1960年。そして、1990年、日本人の要望により的確に応えるためにアジア初の子会社である”株式会社 スチール”を創立しました。ちなみに、スチールの製品はホームセンターでは売られておらず、専門店のみの販売です。

本社所在地:栃木県河内軍上三川町多功2570-1

STIHL ホームページ

た行の農機具メーカー

㈱タイショー

“大正鍬”の製造を開始したのが大正3年(1914年)。1943年には”株式会社 大正鍬造農機製作所”を創立して、1972年に”株式会社 タイショー”になりました。1966年に”電熱育苗器”を開発。1978年にはバッテリー電源の肥料散布機を発表した会社です。現在では、グレンコンテナ、スチーム発芽器、肥料散布機、ブレンド散布機などをつくっています。農業機械の一方で展開しているのが環境関連の事業。太陽光発電や家庭用蓄電といったエネルギーに関わるシステムの普及を行っています。農機関連の肥料散布機はトラクター用で、いくつかありますが、高精度ソワーグランディGRT-300-GPは、みちびき(準天頂衛星システム)対応。GPS車速連動と調量機能で散布精度∓5%を実現しています。1985年に開発されたグレンコンテナですが、穀類運搬機は順調にシェアを伸ばしている製品です。グレンコンテナのほか、レザーコンテナ、籾受けホッパーもあります。収穫もあれば育苗の機械があるのがタイショーの特長。スチーム発芽器は、天候に関係なく計画的に発芽できます。”ベルノ”は、苗箱を正確にきちんと敷き詰めることができる苗箱並べ機です。

本社所在地:茨城県水戸市元吉田町1027

株式会社タイショーHP

㈱ダイシン

1971年に創立されたダイシン。農業用人力防除機の製造・販売が始まりでした。翌年にプランジャーポンプ式の農業用動力噴霧器を発売。1981年からはポンプを、1993年には発電機の製造・販売を開始し、ポンプと発電機がダイシンの二枚看板になりました。ポンプは、バリエーションが豊富。ガーデニングの散水から農業用灌水まで幅広く使えます。発電機は電圧調整方式が違う2タイプ。AVR(自動電圧調整器)方式とインバーター方式があります。最近、チカラを入れているのがインバーター方式です。” i Gen “というブランドを立ち上げ、汎用小型タイプのほか、大型モデルを産業用に供給しています。農業機械で、ポンプと発電機のほかにつくっているのが刈払機です。パイプに飛行機の主翼につかわれるカーボンファイバー強化プラスティック材C-FRPを採用し軽量化を実現。振動も抑えられています。これらの製品は、日本だけではなく世界100以上の国々で愛用されており、世界がダイシンの市場です。海外の拠点は、韓国、中国の大連と上海にあり、ネットワークはさらに拡がる可能性があります。

本社所在地:岐阜県養老郡養老町船附1520番地1

株式会社ダイシンHP

㈱タカキタ

明治45年(1912年)、牛に引かせるスキをつくるところから始まったタカキタの歴史。100年以上 貫かれてきたモットーは「土に親しみ、土に生きる」です。牛はトラクターになり、スキは作業機になった現代。タカキタは数々のトラクター用の作業機をつくっています。肥料散布機はバリエーションが多く、ライムソワー、有機肥料・混合肥料・堆肥用などがありさまざまな肥料に対応。尿散布機までまであります。加えて、播種機、防除機、除草剤を水田に散布する”eボート”は、2.2馬力エンジンを搭載した平底ボート。リモコン操作で散布することが可能です。牧草を刈り取るディスクモーアやモーアコンディショナ。刈った牧草やワラを梱包するのはロールベーラで小型から大型まであり、自走式も用意されています。その後のラッピングは各種のラップマシン。細断型ロールベーラとインライン型のラップマシンの機能を融合させた細断型コンビラップもあります。牧草を家畜に与えるのは自走給餌機。これらの需要は北海道が多く、5ヶ所に営業所を設けています。

本社所在地:三重県名張市夏見2828番地

株式会社タカキタHP

㈱ちくし号農機製作所

果菜類・根菜類の洗浄機や研磨機をメインに、選別機、昇降機、根切り機などをつくっているメーカーです。むかしは収穫した後の作物を洗浄したり選別するのは人間の手によるものでした。それを機械化するのが創業者である”世利 崇”の夢でしたが、1966年に”みかん洗浄機”というカタチで実現。以来、カンショ洗浄研磨機や白ネギ根葉切り機といった続々と開発していきました。現在では、洗浄・研磨機は、ダイコン、カンショ、ニンジン、カブ、ゴボウ、里芋、ショウガ、バレイショなど、ほとんどの根菜類を網羅。レンコンにまで対応しています。果菜類もメロン、スイカ、カボチャ、ギンナンとバリエーションが豊富です。選別機は、カンショ、バレイショ、スイートコーン用の重量選別機、里芋とシイタケの選別機、キンカンとミニトマトは研磨選別機になります。その他、ダイコンの葉切機、里芋根切り機、ネギ根葉切り機、ネギ皮むき機をラインナップ。”ちくし号農機製作所”は、収穫後の煩雑な作業の合理化・省力化をひとすらに推し進めているメーカーです。

本社所在地:福岡県糟屋郡宇美町井野29-3

株式会社 ちくし号農機製作所HP

㈱デリカ

1953年農業機械と船舶用内燃機関の製造する会社”デリカ機械製作所”として創業したデリカ。1962年にトラクター用作業機を、1968年にはトラクター用の3点リンクの製造を開始しました。作業機は、堆肥の運搬、積込み、散布の機械が幅広く揃っており、種類も豊富。トラクター用作業機だけでなく、自走式も用意されています。堆肥関係 以外では、もみ殻や飼料用米粉砕機などがあり、マルチフィルムを素早くはがす”マルチはぎ機”はとてもユニークな製品です。その他、野菜移植機、ハーベスタ、ベビーリーフ刈取機、自走カッター、高所作業台車もラインナップ。3点リンク直装作業機に灯火器類が後付けできる”灯火器キット”といった気のきいた製品もつくっています。トラクターメーカーといっしょになって開発・生産しているのが3点リンク。リーディング・メーカーとして、小型から大型までさまざまな3点リンクを送り出しています。デリカが海外に進出したのが2008年。タイ デリカ(THAI DELICA CO.,LTD)でも、3点リンクをつくっており、新製品の開発やグローバルな資材調達、納品管理などのニーズに応えています。国内ネットワークも、秋田、栃木、岡山、熊本に出張所や営業所を設置。アフターサービスも万全です。

本社所在地:長野県松本市大字和田5511-11

株式会社 デリカ HP

な行の農機具メーカー

ナビック㈱

創立当初の社名は”畷(なわて)精工製作所”。機械設計、自動機械部品の加工、治具・工具の製作から始まった会社です。いまでは、精密加工技術をベースに、各種電気部品試作品加工、治具・工具の設計製作、省力化産業機械、農業機械の開発を行っています。農業機械は、農作物の出荷に関わる処理作業を省力化するための機械の開発・製作。おもにアスパラの出荷においての、選別・計量・結束の作業を自動化した機械です。アスパラ画像処理選別システムの”アスパラドン”は、2L、L、M、Sなど任意に設定変更が可能で、処理能力は1秒間に8.33本。穂先の開き、曲がり、扁平、色の選別ができます。ほかにも、高精度ロードセル(電子秤)を搭載した重量選別機。一束の重さを自由に設定できる計量計結束機。1秒間に1.5本を切断するアスパラカッターなどがあります。ちなみに、”ナビック”の由来は、”畷精工製作所”のNAWATEからのNA、V はVenture(挑戦)、I はInnovation(改革)、C はCommunication(協調)で、NAVICだそうです。



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この記事を書いた人

元気いっぱいの二児の母です。
農業のついてこれからたくさん勉強し、たくさんの方の力になれるよう頑張ります!

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