【2026年最新】水不足はどうなった?見直すべき田植え準備とダム貯水率の現状

2026年春、深刻な水不足の危機とダム貯水率の現在

2026年の春、全国の農家さんを悩ませているのが深刻な「水不足」の問題です。
農業関係者のみなさんにとっても、今年の天候にはハラハラさせられているのではないでしょうか?ここではまず、今年の水不足の背景と、現在の状況について整理してみましょう。
記録的な少雨から4月の雨で回復傾向へ

2025年11月頃から、東日本の太平洋側や西日本を中心に、30年に1度と言われるレベルの記録的な少雨が続きました。この影響で、全国各地のダム貯水率は急激に低下してしまったのです。
とくに深刻だったのが愛知県の豊川用水です。
3月中旬には、最大水源である宇連ダムの貯水率が0.5%にまで落ち込み、ほぼ枯渇状態という危機的な状況に陥りました。コメ農家さんからも「こんな渇水は記憶にない」という声が上がるほどでした。
しかし、3月下旬から4月中旬にかけて、東海や四国などでまとまった雨が降り、ダムの貯水率は急回復を見せています。
ほぼ枯渇していた宇連ダムも、4月11日頃には約50%超まで回復しました。四国の早明浦ダムでも71.7%まで回復し、取水制限の緩和に向けた協議が始まるなど、最悪の事態はひとまず回避されたと言えるでしょう。
田植えシーズン直前、依然として残る「節水」への懸念
雨が降って一安心、と言いたいところですが、手放しで喜ぶことはできません。4月の雨で急回復したとはいえ、平年と比べるとダムの貯水率はまだ低い水準にとどまっています。
これからいよいよ、田起こしや代かき、そして田植えといった、一年で最も水を使う時期を迎えます。
取水制限が完全には解除されていない地域では、引き続き節水が呼びかけられており、田植え後の初期灌漑に影響が出る可能性も懸念されています。
これからの季節は、限られた水をいかに効率よく使い、稲を育てていくかが、今年の豊作への大きな鍵となりそうです。
水不足に負けない!農家さんが今やるべき春の準備
水が少ない状況だからこそ、土の持つ力を最大限に引き出す工夫が必要です。ここからは、水不足のピンチを乗り越えるための、春の準備のポイントを見ていきましょう。
「春起こし」の目的と天然の肥料「乾土効果」

冬の間に硬く締まった土をほぐす「春起こし」には、土壌の通気性と排水性を向上させ、有機物の分解を促進する目的があります。
さらに、水不足で土が乾きやすい今年こそ意識したいのが「乾土効果」です。
乾土効果とは、土を一度しっかり乾かしてから水を入れることで、作物が吸いやすい養分(特に窒素)が増える現象です。土が白っぽく乾き、ひびが入るくらいまで乾かすのがポイントです。
土が乾いてから再び水分が加わると、土の中に眠っていた栄養が一気に分解され、稲がすぐ吸える状態になります。
「七回耕起は、肥いらず」と言われるように、土をよく乾かすことで肥料に頼らなくても初期生育が良くなります。今年のように雨が少ない年はチャンスです。土がしっかり乾いているタイミングを見て、丁寧に田起こしを行いましょう。
濡れた土の耕運はNG!限られた水を活かす「代かき」の工夫

4月にまとまった雨が降ったからといって、土が乾ききっていない状態で無理にトラクターで耕運してしまうのは避けましょう。
濡れた土を耕運機でこねると粘土のようになり、乾いたときにカチカチの一枚岩になってしまいます。また、田んぼにおいては土が目詰まりを起こし、田植え後の生育に大きく影響してしまいます。
限られた水を有効活用するためには、土を細かく砕いて「団粒構造」を作ることが大切です。団粒構造の土は、保水性と通気性が良く、稲の育成に理想的な環境となります。
また、代かきのやりすぎにも注意が必要です。
過度な代かきを行うと、不透水層が形成されて透水性が悪化してしまいます。適度な透水性を保つことで、土の中に酸素が供給され、根が酸欠状態になる「ワキ」を防ぐことができます。
トラクターを使った効率的な耕うんのコツ

春の準備に欠かせないのがトラクターでの耕うん作業です。限られた条件の中で、効率よく均一に土を整えるためのコツをご紹介します。
田んぼを耕す正しい順序と速度・深さの基本
田んぼを均一に耕すためには、トラクターの正しい操作手順が欠かせません。
まずは田んぼの「内側」から作業を開始し、徐々に外側へと進めていくのが基本です。これにより、トラクターの旋回時に生じる土の偏りを最小限に抑えることができます。
内側が終わったら、トラクターの旋回で土が高くなりやすい「外周」を仕上げとして耕します。さらに、進行方向を逆にして再度耕す「切り返し作業」を行うと、見落とした部分や土の塊を効果的に処理し、より平坦に仕上がります。
耕うん時のトラクターの速度は、1〜3km/hとゆっくり進むことが推奨されています。
速度が速すぎると土壌が十分に砕かれず、硬い部分が残ってしまいます。深さは10〜15cm程度が適正であり、深すぎるとトラクターへの負荷や消費燃料が増加し、浅すぎると雑草の根が残りやすくなります。
オート機能(自動深耕制御)と耕うん爪の選び方で均平に
トラクターによる耕うん作業で強い味方になるのが「オート(自動深耕制御)機能」です。
これは、耕す深さを自動的に一定に保つ機能であり、圃場の凸凹に合わせてロータリーを自動で昇降させます。
一般的な耕うんには「標準モード」を使用し、湿田や代かき・深く耕したい場合は耕深調節レバーやダイヤルを「深」に設定するのが基本です。
また、見落としがちなのが「耕うん爪」の選び方です。
稲わらや雑草をしっかり土中へすき込むためには、爪の『反転性』や『すき込み性』が非常に重要です。
代表的な「青い爪」などのほか、最近では独自の特殊アール加工により抜群のすき込み性を実現しつつ、超硬合金コーティングで長寿命化を図った「ノウキナビプラスのロータリー爪」のような、コストパフォーマンスに優れた製品も注目されています。
摩耗した爪で作業を続けると本来の性能を発揮できず、仕上がりにムラができてしまうため、最後まで性能が落ちにくい均一摩耗設計の爪を選び、定期的に点検・交換することが質の高い土づくりに繋がります。
気候変動に備える、これからの水田管理
今年の水不足は、気候変動に対応する「これからの農業のあり方」を考えさせる大きなきっかけとなりました。
透排水性の向上と稲わらのすき込みで強い土をつくる
水不足対策として重要なのが、実は土の「透排水性」の良さです。
乾燥期間が十分確保されて透排水性が向上すると、酸素が酸化鉄の形で土層にため込まれます。この酸素は、湛水期間における作土の土壌還元(ワキ)を抑え、根の健全な生育を助けます。
また、稲わらのすき込みにも注意が必要です。
稲わらをすき込むと、土壌中での分解過程で酸素を消費するため、土壌の酸欠状態を促進してしまいます。これを防ぐためには、収穫後できるだけ早い時期に土壌表面に混和し、分解を促すことが望ましいとされています。
まとめ:水不足のピンチをチャンスに変える農業へ
2026年春の深刻な水不足は、4月の雨で最悪の事態を脱しつつありますが、「油断禁物」の状況が続いています。
しかし、視点を変えれば、このピンチは「土づくり」を見直す絶好のチャンスでもあります。乾土効果を味方につけた春起こし、土を練りすぎない丁寧な代かき、そしてトラクターの正しい使い方。
こうした基本の作業をひとつひとつ丁寧に行うことで、少ない水でも力強く育つ、元気な稲を作ることができるはずです。
自然相手の農業は思い通りにならないことばかりですが、最新の情報をキャッチしながら、柔軟に対応していく力を養っていきたいですね。

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