任期を終えた地域おこし協力隊はその後…注目の調査結果は

任期終了後、約6割の隊員が同じ地域に定住

総務省の令和元年度「地域おこし協力隊の定住状況等に係る調査結果」から、地域おこし協力隊の“その後”の姿が明らかとなった。

任期を終えた地域おこし協力隊員全体では、終了後に活動地と同一市町村、もしくは近隣市町村に定住した者が62.8%に上った。

同一市町村に定住した人の内訳を見ると、「起業」が36%と、前回調査時の29%から7ポイントアップした。起業の形態としては「飲食サービス業」「美術家・デザイナー・写真家・映像撮影者」「宿泊業」がトップ3であった。

副業解禁や週末起業・プチ起業ブームなど、多様化する働き方を一つの背景に、定住した市町村への“恩返し”の形態の一つとして、「起業」という選択肢が協力隊員にとって身近なものになってきているのかもしれない。

任期終了後定住率トップの県は…?

地域おこし協力隊の任期終了後定住率を都道府県別で見た結果が以下の表だ。

【都道府県別 定住率Top5】

  1. 静岡県(83.3%)
  2. 山口県(79.2%)
  3. 京都府(74.4%)
  4. 熊本県(74.0%)
  5. 新潟県(72.8%)

※任期終了者数が30名以上の都道府県で集計

任期終了者数48人に対し40人が定住、と絶対数はやや少ないものの、8割を超える定住率を誇ったのはお茶やミカンの産地として知られる静岡県だけだった。

2位以下の山口県、京都府、熊本県、新潟県も全体に比べて10ポイント以上の差をつけ、定住率の高い府県としてランクイン。各地域とも、地域おこし協力隊としての活躍がそのまま地域活性に直結していることが示唆される結果となっている。

この調査は平成31年3月末までに任期を終了した全国の地域おこし協力隊員4,848人にアンケートを行ったもので、回答者の男性:女性比率はおよそ6:4、全体の約7割が20〜30代となっている。

参考リンク:地域おこし協力隊の定住状況等に係る調査結果概要(経済レポート専門ニュース)

 
 

s.yamamoto

投稿者:s.yamamoto

関連記事

スマート農業、本格的普及へ(スマート農業市場調査2019)

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内におけるスマート農業市場を調査し、市場規模

記事を読む

農業未経験で田舎に移住した東京出身者のリアルな「自給自足生活」とは

日本の人口が減少しているにも関わらず、東京都の人口は依然として増加傾向にあり、今年に入って1400

記事を読む

新サービス「産直tabeloop(たべるーぷ)」コロナ禍で影響を受ける対象商品を送料無料で販売開始

食品ロス削減プラットフォーム「tabeloop(たべるーぷ)」運営のバリュードライバーズ株式会社

記事を読む

狭いベランダでも簡単に「有機果樹」が育てられる「SoBiC果樹システム-Mini」とは?

ネイチャーダイン株式会社(本社所在地:東京都文京区 代表取締役社長 中島 啓一、以下:ND社)は、

記事を読む

農業で地方創生!農業による地域おこしの成功例で「田舎暮らし」を学ぼう

皆さんは、『田舎暮らし』にどんなイメージをお持ちですか?田舎は不便とのマイナスのイメージでしょうか

記事を読む

農家さん必見!ベトナム人労働者に定着してもらうために必要なこととは?

少子高齢化によって人手不足が進む日本。農業分野も人手不足、担い手不足が問題となっていますね。

記事を読む

秋の栽培シーズン到来!初心者にオススメの秋冬野菜をpick up!

トマトやピーマン、ナスといった夏野菜のシーズンが終わり、今年の家庭菜園もそろそろ終了かな?とお考え

記事を読む

『NEXT Local Gastronomy』 ローカルガストロノミーを体験する3日間 ~発酵文化の最先端の街・湯沢で食の未来を考える~

日本各地の大学生が主体となり「食の未来」を考えるイベントが開催されます。料理・食文化・農業・テクノ

記事を読む

畜産業界は儲からない?AIとIoTで畜産を儲かるビジネスへ変革!

みなさん、こんにちは。ツチカウ編集部の谷口です。 儲からないと言われている畜産業界。

記事を読む

人手不足が深刻化する一次産業と、休業により働き口がなくなっている観光業の人材をマッチングするサービスをリリース

以前の記事で「新型コロナの影響による農業の人手不足に農林水産省が補助、就農支援」という紹介をいたし

記事を読む