【安全第一】チェーンソー作業で絶対に守るべき10のルール|事故事例から学ぶ

チェーンソーは便利ですが、扱いを間違えると大けがや死亡事故につながる危険があります。ここでは、過去の事故事例から学ぶ「絶対に守るべき10のルール」を紹介します。販売店や修理店に依頼すれば、必要なメンテナンスを受けられる。簡単な点検、整備、部品交換などは使用者自身が行うことも重要なこととなります。
目次
1. 作業前の点検は必須
- 事故事例:チェーンの刃が緩んだ状態で作業中、反動で手を切った事故。
- ルール:チェーンの張り具合、オイル量、ブレーキの作動を必ず確認。
2. 保護具は必ず着用
- ヘルメット、フェイスガード、手袋、防振ブーツ、チェーンソー用ズボン。
- 事故事例:保護メガネ未着用で木片が目に刺さる事故になります。
3. 作業姿勢と足元の確認
- 片手作業禁止。足元の安定を確保し、滑りやすい場所は避ける。
- 事故事例:斜面で滑り、チェーンソーが腿に当たる事故になります。
4. 反動(キックバック)に注意
- キックバックはチェーン先端が物に当たったときに発生。
- ルール:常に両手で保持し、刃先を身体から遠ざける。
5. 周囲の安全確認
- 作業範囲に人や動物がいないか確認。
- 事故事例:隣で作業中の同僚が木片で負傷。
6. 安全な切り方を守る
- 薪割りや枝払いは「受け口と追い口」を意識。
- 事故事例:倒れる木の方向を読み間違え、下敷きになる事故になります。
7. 適切な燃料・オイル管理
- 燃料補給はエンジン停止後、火気厳禁。
- 事故事例:作業中の給油で引火、軽いやけど。
8. 疲れや体調の悪さは作業中断
- 疲労や飲酒後の作業は危険。
- 事故事例:疲れで反応が遅れ、キックバックで腕を負傷。
9. 夜間や悪天候での作業禁止
- 雨や雪、暗闇での作業は滑落・転倒のリスクが増大。
- 事故事例:雪で滑り、チェーンソーで足を切る事故になります。
10. 定期的なメンテナンスと研修
- チェーンの研磨、部品交換、安全講習の受講。
- 事故事例:鈍った刃で無理に切断し、反動で手首を負傷。
まとめ
チェーンソー事故の多くは「基本ルールの軽視」が原因です。
「点検・保護具・姿勢・周囲確認」を徹底することで、事故のリスクは大幅に減らせます。
法令・規制
- 日本の労働安全衛生法では、「業務としてチェーンソーを使う人は、特別教育修了済みでなければならない」としている。エンジンの大きさに関係なく、電気チェーンソーも含まれる。
- 使用者が白蝋病(振動障害)にかかることを防ぐため、労働省(現在の厚生労働省)通達によって、1日当たり使用者が受ける振動量の総量が規制されている[2]。それによると、振動が激しいチェーンソーでは使用時間が短く、振動が少ないものでは使用時間が長くなるが、その通達では目安として「一律に1日あたり2時間以内」「一連続作業時間10分以下」とも記述されている[3]。
- 林業・木材製造業労働災害防止協会の会員向け規程では、法的な拘束力こそないものの、事業者(雇用者)や作業者(従業員)が行うべき種々の安全対策を定めている。







