【除雪機】買ってはいけない人と買ってもいい人|地域・雪質で変わる選び方と注意点

除雪機は「どの地域でも買えば安心」というものではありません。
地域の雪質や積雪量、作業する場所によっては買っても使い物にならないケースが存在します。
逆に条件が合えば、
冬の負担が大きく変わる心強い機械です。
この記事では、
「買うと後悔しやすいケース」
「買っても大丈夫なケース」
などを整理しながら、安全に使うためのポイントや詰まり対策までまとめています。
除雪機は誰にでも必要ではない理由
除雪機が本領を発揮するのは、次のような地域です。
- 毎年まとまった積雪がある
- 20cm以上の積雪が頻繁にある
- 手作業での除雪が限界な地域
一方で、以下に当てはまる場合は、
買わないほうが無難なケースになります。
- 年数回しか積雪がない
- 軽く積もる程度で自然に溶ける
- 保管場所が屋内に確保できない
- 日常のメンテナンスが難しい
除雪機は雪質や環境依存が強い機械です。
無理に導入すると「思ったより使えなかった」と後悔するケースが多く見られます。

地域・雪質で変わる「買ってはいけないパターン」
北日本(粉雪が多い地域)

軽い粉雪が中心で、除雪機との相性は良好です。
ただし気温が低い地域では雪が硬く締まり、
小型機では砕ききれない場面があります。
量が多い地域は、中型以上のエンジン式が前提です。
日本海側(湿雪が多い地域)

新潟・長野北部・富山など、湿り気の多い雪が降る地域では注意が必要です。
湿雪はとにかく詰まりやすい。
投雪タイプ(オーガ式)であっても以下のような場面で固まりやすくなります。
- 気温が0℃前後
- 水分を多く含んだ雪
- 投雪筒の内側に雪が張りつく
- オーガに雪がぎゅっと固着する
メーカーによっては湿雪対策アタッチメントがありますが、
万能ではなく「作業にならない日」が出ることは理解しておく必要があります。
狭い路地や住宅密集地

- 旋回スペースがない。
- 幅が狭い。
- 段差が多い。
こうした環境では、除雪機が物理的に扱いにくく、
買っても活かせないパターンになりやすいです。
| 地域・環境 | 特徴 | 注意点(買わない方がよい場合) | 向く機種 |
|---|---|---|---|
| 北日本(粉雪) | 粉雪で相性良い | 気温低いと雪が硬いので小型機はNG | ・中型以上 |
| 日本海側(湿雪) | 湿雪が多い | 投雪タイプだと詰まりやすい | ・湿雪向け中型以上 |
| 狭い路地・密集地 | 道幅が狭い | 旋回できない・段差が多く扱いにくい | ・小型 or 手作業 |
方式別の向き不向き
除雪機は大きく3タイプに分かれます。
買ってはいけない人・買ってもよい人を整理します。
① ブレード式(押すタイプ)

買ってよい人
- 積雪10〜20cm前後
- 平らな駐車場や玄関まわり
買ってはいけない人
- 湿雪地域
- 30cm以上積もる地域
クローラータイプですと設置面積が増えるためより安定した操作が可能です。(おすすめ商品はこちら)
② オーガ式(投雪タイプ)

一般的な除雪機で、砕いて飛ばす方式です。
買ってよい人
- しっかり積雪する地域
- 粉雪・湿雪どちらもある地域
- 広い敷地を毎年除雪する家庭
買ってはいけない人
- 湿雪の頻度が高い地域(詰まりが多い)
湿雪に強い機種もありますが、
使い方や雪質次第で性能が大きく左右されます。
③ 電動・ハイブリッド式
近年増えている静音タイプです。
買ってよい人
- 深夜や早朝に静かに除雪したい
- 積雪量がそこまで多くない地域
買ってはいけない人
- 凍結路面が多い
- 坂道が多い
買う前に必ず確認したいポイント
失敗しないために、次の4点だけは事前にチェックしましょう。
- 雪質(粉雪か湿雪か)
- 除雪面積(小型で足りる?中型が必要?)
- 路面の傾斜(タイヤ式?クローラー式?)
- 保管場所(屋内に入る?外ならカバーは?)
特に雪質は最重要です。
湿雪地域は「詰まり」「固着」「滑る」など、想像以上にトラブルが多くなります。
弊社が運営する農機具通販ノウキナビでも多数の除雪機を販売してきましたが、圧倒的にクローラータイプが人気です。
除雪機を長持ちさせる基本メンテナンス
難しい作業ではありませんが、
やるとやらないでは大きく差が出ます。
- シーズンごとにオイル交換
- 作業後はオーガ・シューター内をきれいに
- ガソリンは使い切るか抜いて保管
- バッテリーはオフシーズンに外して保管
- カバーを利用する
定期的に触れておくことで、故障のリスクを大きく減らせます。
ノウキナビで販売中の汎用カバーは除雪機や草刈機など多用途にご利用いただけます。
湿雪の「詰まり」を減らすための使い方
湿った雪は詰まりやすいですが、次の工夫でトラブルを抑えられます。
- 作業前にシューターへ防雪スプレー
- 投雪角度を上げすぎない
- 一度に大量に噛ませない
- 少しゆっくりめの速度で進む
湿雪は扱いが難しいため、
「無理せず、少しずつ」が基本です。
タイヤのスリップを防ぐコツ

前に進まないという相談は多く、特にタイヤ式で起こりがちです。
- 旋回はゆっくり
- アイスバーンは軽く路面を削るイメージ
- チェーンを装着する
- 雪が多い地域はクローラー式を選ぶ
雪質だけでなく、路面状況にも左右されるため、操作の速度とタイミングがポイントになります。
弊社としてはクローラー式をメインにご提案しております。押せない!進まないというストレスが軽減されます。
おすすめの除雪機はこちら
まとめ|買う前に「雪質・環境・保管」を冷静に判断する
除雪機は、地域・雪質・作業環境に合っているかで評価が大きく変わります。
湿雪が多い地域は特に注意が必要。
詰まりやスリップが発生しやすく、思うように進まないことがあります。
逆に、条件が合っていれば、冬の労力を大きく減らし、日々の除雪がぐっと楽になります。








