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畜産業界は儲からない?AIとIoTで畜産を儲かるビジネスへ変革!

みなさん、こんにちは。ツチカウ編集部の谷口です。

儲からないと言われている畜産業界。

そんな畜産業界をAIとIoTで儲かるビジネスへと変革している企業、株式会社コーンテックを紹介します。

目次

株式会社コーンテックとは

株式会社コーンテック(本社:熊本県熊本市小山3-1-6 代表取締役:吉角 裕一朗)は、自家配合飼料20年の実績を持つ畜産業界のリーディングカンパニーとして、畜産農家に対し、AI、IOTを組み込んだ自家配合プラントの構築、ならびに飼料マネジメントを通じた餌のコストダウンを支援しています。
センサーによる遠隔での飼料と環境の監視・データ取得、データ活用により、餌の最適な配合バランスをAIにより分析し、地域ごとの食品廃棄物を餌に有効活用する地産地消のエコシステムを構築しています。

日本全国で100か所以上のプラント設計実績があり、20~30%の餌コストの削減を実現しました。
2019年末には、クラウドファンディングにてわずか3日で3,000万円の資金調達にも成功しています。

養豚業界の現状、課題

何故、畜産業界は儲からないと言われているのでしょうか?

実はその大きな原因は、経営コストの60%以上を占める畜産飼料にあります。

日本の養豚業界は、これまでに飼料の大半を高額な輸入品に依存してきました。昨今では新型コロナの影響で各国の輸出入事情に影響が出ており、これまで飼料を輸入に依存してきた日本の養豚業界の弱点が明るみになったとも言えます。

また畜産飼料は、複数の原料を配合して作られる栄養価の高い配合飼料を作る必要があり、その配合と計算が非常に複雑で、農家の長年の経験や勘に頼っているのが実情です。

しかし、自家配合には、様々な飼料に含まれる栄養素や、配合した際の効果等をテストするだけで莫大な時間がかかるため、経営の傍らノウハウを蓄えるのは非常に困難です。

このような現状が、“畜産業界は非常に非効率かつ、大変そう”というマイナスイメージを持たれ、後継者不足に拍車をかけているのです。

コーンテック代表の吉角氏は、「AIの必要性を感じたのは、ある農場で主要な従業員が辞めた時です。畜産が経験則と人に頼らざるを得ないのは、こうしたことを繰り返しているからだということを知り、愕然としたのを覚えています。」と語ります。

コーンテックの展望

コーンテック代表
コーンテック代表 吉池氏| 画像出典:コーンテックホームページ https://corntec.jp/

このような畜産業界の現状を変えるべく、コーンテックは全国の畜産農家に対し、AIとIoTの導入コンサルティングを実施し、“儲かる畜産ビジネス”への変革を促進しています。

畜産農家の協力を得て、サーモグラフィー、行動センサー等のIoT機器を活用し、家畜の体重、体温、外気温、行動等のデータを集めてAIで解析することにより、家畜の育成モデルを再現する実証実験を行い、エサの配合を微調整しやすくなる、といったメリットもあります。

また、日本の食品ロスは、年間ベースで約643万トンもあり、“世界で最も棄てる国”と揶揄されています。

コーンテックは、地域のエコフィード(食品残さ等を利用して製造した飼料)を活用することにより、飼料コスト削減を実現、畜産地で資源循環する仕組みを構築しています。醤油、豆腐などの絞りかす、食品廃棄物(廃棄弁当等)を飼料の中に混ぜることで、適切な栄養価をAIで自動計算、安心かつ安全な低コストの飼料を作り、食品、時間、お金のロスを防ぐことができるといいます。

吉角氏は次のように語ります。

「豚や牛は、売却ができるため現金と変わらないが、感染症・気候変動などのリスクがあるため、動産とはみなされず、資金提供を受けにくい、というのが実情です。AIを活用し、家畜の資産価値・状況を可視化することにより、金融機関や出資者が資金を提供しやすくなります。将来、畜産市場に参入してみたい、という人が増えれば、日本の家畜業界は盛り上がっていき、食料問題の解決にも貢献できると考えています。」

最近では、第2回目クラウドファンディングで1,750万円を調達した他、大手企業と連携し、AI、IOTを活用した実証実験等を予定しており、今後の事業展開にも期待が高まります。

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この記事を書いた人

ノウキナビ営業の若林です。
ノウキナビでは、インターネットを活用した農機具の新しい流通をつくることで、世界の農業を一歩先へ進めることを目指しています。

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