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就農するなら活用すべき?農地バンクのメリットや問題点、改正された法について徹底解説

農地バンクについてみなさんご存知でしょうか?
例えば、新規就農しようと思ったけど土地の確保が難しくて大変・・・とか、大々的に農業をやりたいけど、農地一つ一つが小さく区切られていて、まとまった土地を確保できない・・・など、何かと土地に関する悩みはつきものかと思います!
農地バンクはそんな悩みを解決するべく、平成26年に全都道府県で実施され始めた事業です。
新規就農者だけでなく、農業をリタイヤする方々にとってもメリットのある仕組みです。
しかし、問題点なども多く指摘されており、最近ではそれに伴い農地バンクに感する法律が改正されました。
今回の記事では農地バンクがなぜ設置されたのか、そのメリットとデメリット、実際に上がった問題点などを紹介したいと思います!

目次

農地のマッチングシステム、農地バンクとは?

農地バンクとは、正確には農地中間管理機構と言います。
平成26年に全都道府県に設置された機構で、”信頼できる農地の中間的受け皿”として、新規就農者や農家を支援する機構となっています。(農林水産省
農林水産省が推し進めているこの農地バンクですが、実際どんなところで活用できるでしょうか?

農地バンクの仕組み

先ほども書いた通り、農地バンクは”信用できる中間的受け皿”です。
各都道府県に農地バンクを設置し、農地を貸したい人と借りたい人の間に入って農地の貸し借りを代行。
必要ならば農地の大区画化や改植など、条件整備まで行うことができます。
つまり、大々的に農業をやりたいけどなかなかまとまった土地が見つからない、、、といった新規就農者や農家がいた場合、公的機関がサポートしてくれるのです。
昔と比べて離農率が上がった現在、離農した農家たちが使っていた土地が手付かずのまま残され、耕作放棄地として問題になっていました。
そんな中、新規就農者の農地取得問題も取り沙汰され、農林水産省がこの様なサービスを提供するに至りました。

農地バンクを利用するメリットは?

農地を取得するのに心理的負担が少なくなる

農地バンクを介することで、農地が欲しい人たちは、直接農地保有者に交渉したりする必要がなくなります。
例えば移住してきて農業を始めたいと思った時に、土地を知らない人から借りるというのは経済的にも心理的にも負担が大きいと思います。
その点農地バンクを利用すれば、農地バンクが土地保有者から得た土地を借りるだけであり、負担が軽減されるのです。

農地をまとめて大きくすることができる

これまでの農地の問題として取り沙汰されていたのは、分散された農地とそこで営農活動を行うことの非効率さです。
その分散された土地を、農地バンクが一度集約化することによって、例えばスマート農業など、実施するにはそれなりに大区画が必要な手法がよりやりやすくなることが、メリットとして挙げられます。
スマート農業は、今後日本の農業が発展していくためにも欠かせないものであるし、次世代の担い手農家たちが活用していくであろうスマート農業を実施しやすくするためにも、集約化は重要なプロセスとなっています。(農業共同組合新聞

土地保有者・農家にもメリットがある!

土地を持っていた農家は、使わなくなって耕作放棄地となった土地をそのまま放置していれば何にもなりませんが、農地バンクに貸すことで利益が出ます。
お金にもなるし、土地を活用してもらうこともできる。
個人的にも社会的にもメリットがあるのです。

デメリットはあるの?農地バンクの問題点とは

賃料は借り手に有利

農地バンク、一見とても便利なサービスに見えますが、農地を貸す側からしたら問題点があります。
そもそも借りる人がいないとこの取引というのは始まらないし、借りる人がいたとしても、貸す側より借りる人々の方が少ないので、取引は借り手に有利に進んでしまう可能性が高いです。

手続きが面倒

貸し手は農地バンクに農地を貸したいと申し出た際、その土地がまだ活用の余地があるのか調べられるところから始まるため、その審査後から実際に土地を貸すことができるまでにかかる時間が長いことがあります。
借り手側でも、農地保有者とマッチングしたとしても、その後の取引で土地の権利獲得に至るまでの手続きが煩雑で長いため、より簡単な手続きを進めることが求められています。

そもそも土地を貸すことを自分から申し出る人が少ない

農地バンクに土地を貸すことにメリットを感じる人が少ないのが原因です。
自分の土地が知らない人に使われるということに抵抗感を覚える人が多かったり、土地を手放したくない人がいたり、、、
貸し手にメリットを感じてもらえる様な仕組み作りが必要だと思います。(引用元:https://www.tochikatsuyou.net/tochi/farmland/nouchi-bank/

農地バンク設置から5年目の法改正 課題をどう改善していくのか

農地バンクを推進する法律の改正

農地バンク設置から5年経った今、関連する法律の見直しが図られています。
背景としては担い手農家の土地利用をより活性化していくことが今後人手不足を考える上でも必要であるということが挙げられます。
さらには特に人手が不足している地域での農地の集約化を加速するために、受け入れ先の地域で話し合いを強化していくことが必要となっていきます。

人・農地プランの実質化

人・農地プランとは、農地バンク事業を円滑に進める手段として平成24年に開始されたプランです。地域と農地バンクの連携をより深めるために制定されたものですが、制定されてから今まで、連携が深まったとは言えないのが現状だそうです。(農業共同組合新聞

連携が深まらないと農地バンク側は地域の状況を把握することが不可能に近くなってしまうため、いつまで経っても人手不足の問題などが解決されなくなってしまいます。
そんな現状を打破し、より連携を深めるためにも、実質化をより強化していくことが、今回の法改正で求められています。(農林水産省

結局農地バンクを利用するのってどうなの?

今後の日本の農業について考えると、農地バンクはどんどん活用されていくべきだと思います。
法改正も実施され、より活用されやすいような仕組み作りが行われ始めています。
地域のサポートや農地バンクのシステム強化があってのことですが、日本の農業を明るいものにするためにも、新規就農を考えていて土地取得も考えている方は、ぜひ一度農地バンクについて考えてみてはいかがでしょうか?

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