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SDGsへの第一歩!フェアトレードを知って買い物の選択肢を広げよう

皆さんは、日頃買い物をする際に「商品を選ぶポイント」はありますか?食料品であれば、旬のもの、産地、価格、新鮮さ、見た目、香りなど…商品を手にとるまでの選択肢の基準は人それぞれだと思います。
今回は、皆さんにとっても買い物の新たな基準となり得る「フェアトレード」について、詳しくご紹介していきます。『フェアトレードとは何か、仕組みや目的は、どんな商品があるのか…』といった、フェアトレードに関する基本的な知識を一緒に学んでいきましょう!

目次

フェアトレードとは

フェアトレードとは、直訳すると「公平・公正な交易」のこと。つまり、外国間での輸入や輸出の際に、国の経済状況や生活レベルに関わらず、取り扱われる原料や商品を適正価格で売り買いする、公平な貿易の仕組みを示します。
「でも、公平な貿易って具体的にどういうこと?」イメージしづらいという方は、まず日頃よく行くスーパーで売られている食料品や日用品を思い浮かべてみてください。途上国からの輸入品の中に、驚くべき安さで販売されている商品はありませんでしたか?
安価な商品の背景には、途上国の生産者や労働者が低賃金で働かされていたり、正当な取引価格でない不利な交渉を強いられていたりする…、深刻な社会問題が潜んでいる可能性があります。さらに、生産性や効率化のために必要以上の農薬が使用され、環境破壊や生産者の健康被害が進んでしまうケースまであるのです。
生産者が美味しくて良質なものを作り続けていくためには、生産者の労働環境や生活水準が保証され、かつ自然環境にも優しい配慮がなされることが重要です。
そこで思い出してほしいのが、「フェアトレード」という考え方。先進国と途上国との間の貿易であっても、原料や商品に対して公平で適正な取引が行われていれば、生産者の収入は安定していきます。収入が安定していけば、良質な商品が作られる…というような好循環が生まれてくるのです。公平な貿易は、世界全体の経済活動を持続可能にしていくため、大切な仕組みと言えそうですね。

フェアトレードの商品には何があるの?

フェアトレードには国際的な統一基準があり、それを守った製品には「国際フェアトレード認証ラベル」が表示されています。
現在日本では、このラベルが付いた商品はおよそ750点が流通しています。具体的には、コーヒーや紅茶、チョコレート、スパイスやハーブ、果物、ワインなどの商品があります。ちなみに、切花やコットン製品、スポーツボールといった食料品以外の商品もあり、認証製品の種類は年々増加しているといいます。

大手企業によるフェアトレードの実例

スターバックス コーヒー

フェアトレード市場で、最も多い取引の割合を占めているのが、コーヒー。そして、国際フェアトレード認証コーヒーの最大購入者の一つが、スターバックスです。スターバックスでは、コーヒー豆の価格が市場相場に大きく左右され、その影響が小規模農家へ及ぼす脅威について早くから着目し、長期的に高品質なコーヒー豆の生産を実現するための独自の調達モデルを構築してきました。その結果、2015年4月には、スターバックスの99%のコーヒー豆がフェアトレードなどの持続可能な生産指針の認証プログラムの基準を満たすまでに。世界的なコーヒーショップが、コーヒー豆の価値や生産農家への敬意を明らかにしたことで、コーヒー愛好家をはじめとした多くの消費者の関心を高め、フェアトレードを意識する風潮が強くなっていったとも言えます。スターバックスが販売する焙煎豆の中には、商品名にフェアトレードがつくものもありますので、機会があればチェックしてみてくださいね。

森永製菓株式会社

日本のナショナルブランドメーカー(全国規模で展開するブランドを有する企業)として初めて、2014年に国際フェアトレード認証のチョコレートを発売したのが、森永製菓です。森永製菓では、赤道近くのカカオ原産国に対して、経済的な理由から十分な教育が受けられない子供達への支援活動を行なってきました。この活動の一環として誕生したのが、フェトレード認証のチョコレート。森永製菓がそれまでNGO団体とともに支援してきたガーナの村のカカオを、公正な交易で製品化し、販売しています。

エスビー食品株式会社

エスビー食品では、2009年から「有機スパイス」シリーズの一部で、国際フェアトレード認証付きの商品を展開しています。同社では、生産地域に対して市場より高い価格での購入を保証するとともに、原料の購入数量に応じて、生産者組合に直接フェアトレード・プレミアム(奨励金)を支払っているのです。この奨励金は各生産者グループに分配されて、グループごとに話し合いで用途を決定し、奨励金は農機具や子どもの教材、共同の水タンクの設置など生活向上のために使われているといいます。

フェアトレードとSDGsの関わりについて

近年目や耳にする機会の増えてきた「持続可能な開発目標(SDGs)」との言葉。SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に書かれた、2030年までに達成すべく取り組まれている国際的な目標のことです。具体的には、5つの分野(人間・繁栄・地球・平和・協働)と17のゴール、169のターゲットから成り立っていて、「誰一人取り残さない(leave no one behind)」をキーワードに、開発途上国や先進国という区別なく取り組む普遍的な目標となっています。
このSDGsは、フェアトレードとの親和性が非常に高く、「SDGsへの取組みにおいて、フェアトレードは有効なツールの1つとして重要な意味と役割を担っている」と話す専門家もいるほど。例えば、SDGsに掲げられた「貧困をなくそう」や「すべての人に健康と福祉を」は、まさにフェアトレードの考え方の主軸とも重なってきます。
これから2030年までに世界が優先的に取り組むべき最重要な課題であるとされるSDGsは、大きな企業や団体も取り組んでおり、私たちの日々の生活にとっても注目すべき指標になってくるのは間違いありません。そのためにも、フェアトレードについて学び、認証製品を取捨選択することは、SDGsの大きな目標に向けた第一歩といっても過言ではないのです。

私たち消費者ができること

ここまで、フェアトレードについてまとめてきましたが、「規模が大きすぎてイメージが湧きにくい」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。では、私たち消費者ができることは何なのか。それは、「ものを選ぶ」という、とてもシンプルな事なのです。冒頭でも述べたように、買い物をする際にどんな商品を選ぶのかというのは、人それぞれに理由があります。その基準の一つにフェアトレードの認証があるかないかという選択肢が増えただけでも、大きな意味があると思います。ぜひみなさんも、これを機に「フェアトレード」へ着目してみてはいかがでしょうか。

文章参考
フェアトレードジャパン https://www.fairtrade-jp.org
スターバックスコーヒージャパン https://www.starbucks.co.jp
森永製菓株式会社 https://www.morinaga.co.jp
エスビー食品株式会社 https://www.sbfoods.co.jp

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