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新時代の農業は常識破りで面白い?“ミライ農業”の種類とメリットを考察

農業は、職人や芸術家の世界により近く、成長産業としては未だ開花以前の業種かもしれません。AIなどの先端技術やバイオ研究に将来への可能性を見る一方で、農業にはさまざまな固定概念があります。

まるで新式と古式が共存するムラ社会のようであり、新参者がしっかりと道筋を確認できるような“真の技術論”が見当たらないのも事実です。

農業が、生涯を捧げるべきたった一つのライフワークでなくてもいい。

技術論や体験談が、立派な職人を生むよりも、ただただ一般化して欲しい。

農業に「誰もが自由にできる親しみやすさ」と、未来の選択肢が見出されれば、後はとことん行けるところまで行くのではないか?

本記事で考察していくテーマについては、以下を参照してください。

  • 農業経営の概観
  • 将来的な農業形態の種類と展望
  • 快適な農ライフとワークを両立させるための着眼点
目次

「農業経営の二極化」は悪なのか?

現在、農ビジネスにおけるパラダイム・シフト、すなわち世代交代が起こり始めています。それを農業経営体数の変移で見ていくと、個人経営体(小規模農家)は2010年の約164万から2020年の104万へと、10年間でおよそ60万戸が減少。

対して、団体経営体(組合や会社など)は約3万6,000から3万8,000へと、1年間につき平均200体ずつ増えています[※1]。

一方、耕地面積は10ha以上の経営体が全体の55.3%を占め、特に100ha以上の経営体が過去10年間で1.8倍に及んでいます。5ha未満の個人農家が徐々に撤退していく傍らで、次世代の担い手は大規模経営に傾きつつあり、業界の新陳代謝ならぬ二極化が進んでいるのが現状です。

今後の政策を含め、農業の大規模化が推奨されるであろう流れの中、個人農家に降りかかる課題は依然、危機的状況になると考えられています。が、こうした構造基盤の二極化が全体にとって悪いことだとは必ずしも言い切れません。

経営の大規模化については生産性アップなどのメリットがあり、経営体の大半を占める小規模農家では、全く新しいこだわりやキャラクター(個性)を活かした戦略が強みとなっています。いずれにしても農業は、職人的世界から無限のビジネスの時代に移行している最中であり、二極化の中でも小さな多様化が進むと考えられます。経営の規模が違えば目指すべきゴールも違うため、アプローチの相違から互いの穴を埋め合う未来をも想像することができます。

[※1]農林水産省HP「2020年農林業センサス結果の概要(確定値)」

https://www.maff.go.jp/j/tokei/kekka_gaiyou/noucen/2020/index.html

アフターコロナにおける農業形態の種類とメリット

本項目では、農業の構造や固定観念に囚われることなく、「どのようにすれば自由で面白い農業ができるのか」をビジネスの側面から考えていきます。また昨今のサービスや技術を交えながら、快適な農ライフや収入源をいくつも持つ暮らし方にも踏み込んでいくものとします。

「半農半X」で自分自身をブランド化する

半農半Xとは、小さな農を生活の起点としながら、独自のライフワーク(生きがい)によって社会的な役割を果たす暮らし方のことです。Xは「掛ける」とも「無限の可能性」とも捉えられ、プラスアルファの資質や意義、ひいては自分らしさに関わる中心部分となります。90年代に提唱された概念が再び反響を呼んでいるのは、半農半Xの枠がより拡張し、自分(人間)らしい生活の実現が可能になってきたためと思われます。

完全な自給自足から、市民農園などを利用する“4分の1農”や“16分の1農”まで、配合のアレンジは無限大です。向かうべきは拡大思考ではなく、自己完結や自己実現による発想のしなやかさ。生活コストを下げる代わりに、最も好きなことを人生のテーマに掲げるための戦略といえます。

脱サラでも「負わないひとり農業」が面白い

独立起農をする際に初期のハードルとなりやすいのが、こちらの2項目とされています。

  • 初期費用や運転資金の確保
  • 農業技術や経営ノウハウの習得

新規就農においては、設備投資をはじめ莫大な費用と、技術習得のための時間が掛かる、という前提を覆しにくいものです。これらの壁を突破するために、支援制度や育成事業を活用する選択肢なども考えられます。が、あえて何も得ず、何も負わず、“ヒト対田畑”だけの真っさらな状態から出発してみるのもおすすめです。

たとえ返済不要の給付金であっても、一旦もらってしまえばそこに期間的・心理的な拘束力が働いてくるためです。ほとんどの制度には審査が必要であり、要件を満たさなかった場合は返還義務が生じることもあります。

もしも「小さい農」や「ひとり農業」を志す場合は、初期費用がそれほど掛からない上に、クラウドファンデイングでの資金集めがしやすいのが利点です。

知識や技術は、収穫体験や講座に数多く参加しながら、直に先進農家から学んでいくこともできます。また生産から販売までを独自に行う6次産業が活発化していますが、パソコン1台さえあればネットショップ開設やコンテンツマーケティングを展開することも可能です。

小規模経営においては、販売先を全国に向けた少量多品目が大きな武器となっている昨今。ウェブサイト制作に慣れれば、商品にストーリーを上乗せしたDtoC(Direct to Consumer)での売り方なども検討できます。さらにウィズコロナでは有機野菜の宅配サービスへの需要が高まっており、今後も安心安全な農産物を求める消費者は増えていくと考えられます。栽培方法やサービスにおいて差別化を図れるならば、ひとり農業に挑戦する価値は大いにありそうです。

ワークとライフを両立できる「2拠点農業生活」

2拠点生活(デュアルライフ)とは、“都会と農村”などの2つの地域に住まいを持つライフスタイルのことです。コロナ禍に後押しされる形で、長期滞在や地方移住に関する民間サービスが裾野を広げつつあります。

中にはセカンドハウスを田舎に置き、農業を営む暮らしを始める人も増えてきています。

2拠点生活に農業を組み込みながら、一方でリモートワークによる収入も得ることでリスク分散が可能になるのです。将来的な移住に向けて、都会での対面的な仕事を優先しながら、農業をストックビジネスとして地道に育てていく長期計画もおすすめです。

農業のスタンダードを見直すための書籍

「小さな農で幸せに稼ぐ」ための成功バイブル

「大農地」「補助金」「借金」「高額農機」「農薬肥料」これら全てが“なし”の6次産業化で、年商1200万円を稼ぐ農家さんのドキュメント。農業を最も幸せな職業として、独自のアグリビジネスに踏み込む心構えと道のりを追える構成となっています。小規模だからこそ、営農においてメリットやロスが循環・分散しやすいとのこと。その全体像に散りばめられたヒントをぜひ読み取ってみてください。

[書籍名]小さい農業で稼ぐコツ 加工・直売・幸せ家族農業で30a1200万円

[著者]西田栄喜

[出版社]農山漁村文化協会(2016.02.05)

書籍情報URL:https://www.amazon.co.jp/%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%84%E8%BE%B2%E6%A5%AD%E3%81%A7%E7%A8%BC%E3%81%90%E3%82%B3%E3%83%84-%E5%8A%A0%E5%B7%A5%E3%83%BB%E7%9B%B4%E5%A3%B2%E3%83%BB%E5%B9%B8%E3%81%9B%E5%AE%B6%E6%97%8F%E8%BE%B2%E6%A5%AD%E3%81%A730a1200%E4%B8%87%E5%86%86-%E8%A5%BF%E7%94%B0%E6%A0%84%E5%96%9C/dp/4540151363/ref=pd_lpo_1?pd_rd_i=4540151363&psc=1

「農ビジネス×ライフスタイル」の極意書

農業と暮らしの可能性に新たな焦点を当て、良いものをバランスよく取り入れることの豊かさを説いた本。古い農家像が花開いていくようであり、新・兼業農家の取り組み事例やインタビューが持ち味となっています。アフターコロナに向けて新たな舵を切ろうとする、現代の悩み多き人々におすすめの一冊です。

[書籍名]ビジネスパーソンの新・兼業農家論

[著者]井本喜久

[出版社]クロスメディア・パブリッシング(2020.08.28)

書籍情報URL:https://www.amazon.co.jp/%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%96%B0%E3%83%BB%E5%85%BC%E6%A5%AD%E8%BE%B2%E5%AE%B6%E8%AB%96-%E4%BA%95%E6%9C%AC-%E5%96%9C%E4%B9%85/dp/4295404446

後記

農家とは、作家や芸術家、建築家、政治家、落語家などのように末尾に「家」がつく職種です。これらの共通項は、完成された技術体系がないために、常に革新を伴わなければならない、職業上の宿命にあると感じています。また新たな農ビジネスに励んでいる人の特徴として、前時代に活躍した志士のような資質が見られることも面白い点です。

世の中を我が事のように憂いながらも、自由な視点と真剣さで物事に取り組んでいける。

そんな志を持った人々が世に出ていく、新時代の幕開けがすぐそこに迫ってきています。

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