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あなたの農機具狙われているかも!?農機具の盗難とその対策~防犯・保険・リスクを減らすコツを紹介します~

農機具の盗難被害は全国的に増加傾向にあります。想像以上に身近なリスクとなっていて、その数は毎年数百件にのぼると言われています。農機具の盗難は生産者の経済的損失を考えるととても深刻な問題です。今回は農機具の盗難の現状、被害にあいやすいケースや盗難防止対策、万が一被害にあった場合の対応について、様々な視点から解説していきます。

目次

狙われやすい農機具と被害件数

農機具の盗難は、近年全国的に増加傾向にあります。狙われやすいのがトラクター・草刈り機・発電機・動力噴霧器 等で、高価なものや持ち運びやすいものが標的になりやすい傾向です。農機具は生産者にとって生活の基盤を支える大切な道具であり、盗難に遭うと農作業の停滞や大きな経済的損失を招きます。

警察庁のデータによると、2020年には農産物・農機具の盗難被害が約2,800件発生したという報告もありますが、実際には被害届が出されていないケースも多く、実態はさらに深刻な可能性があります。たとえば、北海道警察旭川方面本部では2020年から2022年9月までの農産物・農機具の盗難被害の届出は0件でしたが、これは被害届が出されていないためであり、現場では被害が多発していることもあります。

農機具の盗難は春作業期(2月~5月)や秋作業期(10月~11月)に多発する傾向があります。これは農機具を使い始めるタイミングと重なり、窃盗犯もこの時期を狙っていると考えられます。

農機具の盗難後に見つかる可能性

盗難に遭った農機具が無事に戻ってくるケースは、残念ながら多くありません。特にGPS追跡装置を搭載していない古い機種は、発見が困難です。被害届を出すことで警察の手配や捜査が進みやすくなりますが、実際には何カ月経っても発見されないケースも珍しくありません。

一方で、GPS追跡装置を導入している場合や、地域の連携が強く不審車両や不審者の情報を共有できている場合は、早期発見や犯人逮捕につながる可能性が高まります。

どんなケースが農機具の盗難被害に遭うのか

農機具の盗難被害に遭いやすいいくつかの共通点

  1. 保管場所が不十分な場合
    • 倉庫や納屋に鍵をかけず、外部から見えやすい場所に農機具を放置していると狙われやすい。
  2. 古い機種が多い
    • 比較的古いトラクターなどは防犯対策が手薄になりがちで、標的になりやすい。
  3. 繁忙期に手薄になる
    • 収穫や田植えなどの繁忙期は、農機具の管理が手薄になりやすく、盗難のリスクが高まります。
  4. エンジンキーを抜き忘れる
    • トラクターや管理機のエンジンキーを抜き忘れると、簡単に盗まれてしまいます。
  5. 地域の連携が弱い
    • 地域で防犯意識が低く、不審者や不審車両の情報共有ができていない場合も被害が増えやすい。

農機具の盗難にあわないために

農機具の盗難を防ぐためには、日頃からの防犯意識と具体的な対策が重要です

  1. 保管場所の徹底
    • 農機具は必ず鍵のかかる倉庫や納屋に保管し、外部から見えないようにする。
  2. エンジンキーの管理
    • トラクターなどのエンジンキーは必ず抜き、カギのかかる場所に保管する。
  3. 防犯カメラやセンサーライトの設置
    • 保管場所や農地周辺に防犯カメラやセンサーライトを設置し、不審者の侵入を抑止する。
  4. GPS追跡装置の導入
    • 高価な農機具にはGPS追跡装置を取り付け、万が一盗難に遭った場合も早期発見・犯人逮捕につなげる。
  5. 地域の連携
    • 地域ぐるみで防犯意識を高め、不審者や不審車両の情報を共有する。
  6. 物理的な防犯対策
    • ワイヤーロックやタイヤロック、障害物を設置するなど、物理的に盗難を防ぐ工夫も有効。
  7. 看板やステッカーの設置
    • 保管場所に「防犯カメラ作動中」などの看板やステッカーを貼ることで、抑止効果を高める。

農機具の盗難防止のための対策

農機具の盗難防止対策は、日頃の心がけと設備投資の両面から考える必要があります。

保管場所の工夫

農機具は必ず鍵のかかる倉庫や納屋に保管し、外部から見えないようにすることが基本です。倉庫の窓を段ボールなどで覆い、中が見えないようにするのも有効です。

防犯設備の導入

防犯カメラやセンサーライト、警報器などを設置し、不審者の侵入を監視・抑止します。最近は安価で高性能な防犯カメラも増えており、導入しやすくなっています。

物理的な防犯対策

トラクターなどの前に障害物を置いたり、ワイヤーロックやタイヤロックを活用するなど、物理的に盗難を防ぐ工夫も重要です。

地域の連携

地域の農家同士で防犯意識を高め、不審者や不審車両の情報を共有することで、盗難のリスクを減らすことができます。

被害届の提出

たとえ被害が小さくても、必ず警察に被害届を提出しましょう。届出をすることで地域全体への注意喚起にもなり、対策が進みやすくなります。

もし農機具の盗難にあってしまったら

万が一農機具が盗難に遭ってしまった場合には、以下の手順を踏みましょう。

  1. 警察への被害届提出
    • すぐに警察に被害届を提出し、捜査を依頼します。
  2. 保険会社への連絡
    • 農機具共済や自動車共済に加入している場合は、保険会社に連絡し、補償手続きを進めます。
  3. GPS追跡装置の活用
    • 農機具にGPS追跡装置を導入している場合は、位置情報を警察に提供します。
  4. 地域への情報共有
    • 地域の農家や関係者に情報を共有し、不審者や不審車両の情報を集めます。
  5. 代替機の確保
    • 農作業の停滞を防ぐため、中古機やレンタル機の確保も検討します。

農機具の保険について

農機具の盗難に備えるためには、保険への加入が有効です

  • 農機具共済
    • JAなどの農業協同組合が提供している共済で、農機具の盗難や事故、故障など幅広いリスクをカバーします。
  • 自動車共済
    • トラクターなど特殊自動車扱いの農機具は、自動車共済に加入できる場合があります。
  • 損害保険
    • 民間の損害保険会社でも、農機具の盗難や損傷を補償するプランがあります。

保険に加入することで、万が一盗難に遭った場合でも経済的損失を最小限に抑えることができます。保険の内容や補償範囲は各保険会社や共済によって異なるため、加入前にしっかりと確認しましょう。

まとめ

盗難の被害に遭わないために、保管場所の徹底や防犯設備の導入、地域の連携など、日頃からの対策が重要です。万が一盗難に遭った場合には、すぐに警察に被害届を提出し、保険を活用して経済的損失を最小限に抑えましょう。

農機具は生産者にとって欠かせない大切な資産です。専門家として、防犯意識を高め、具体的な対策を実践することを強くおすすめします。

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