いつでも新鮮なご飯が味わえる、大竹製作所のコンパクト籾すり機「ミニダップ」

日本人の主食であり、魂の食べ物とも言えるお米。私たちは日々そのおいしさを追求し、銘柄米を選び、高級な炊飯器を求めます。
しかし、本当の米のおいしさを最大限に引き出すための、最も重要で見過ごされがちな要素があることをご存知でしょうか。
それが、収穫から口に入るまでの「鮮度」です。
お米は、籾(もみ)の硬い殻に覆われている状態では、天然の完璧な保存容器に守られています。
この籾殻が、内部の玄米を光や空気による酸化から守り、長期間にわたって風味や栄養を保つのです。
しかし、ひとたび籾を剥いで玄米にし、さらに精米して白米にすると、米の表面にある脂質が空気に触れ、急速に酸化が始まります。
これが、時間が経ったお米特有の「古米臭」や風味が落ちる主な原因です。
つまり、スーパーマーケットに並ぶ精米されたお米は、どれだけ新米であっても、その瞬間から鮮度が失われ始めているのです。
この、産地でしか味わえなかった「すりたて」、つまり食べる直前に籾を剥いだばかりの、酸化していない新鮮なお米の贅沢な味わいを、ご家庭で手軽に実現できる画期的な製品があります。
それが、140年以上の歴史を誇る農業機械の専門メーカー、大竹製作所が開発したコンパクト籾すり機「インペラ籾すり機 ミニダップ」です。
本記事では、食の質にこだわる現代人のニーズに応え、家庭菜園からプロの品質検査までをカバーする「ミニダップ」と、その兄弟機である検査用モデル「FC2R」をご紹介します。
インペラ籾すり機 ミニダップの特徴
・生籾擬一握りでも籾すり可能。雑穀脱皮も可能。
・美味しさの決め手はなんと言っても「新鮮さ」。
・農家ならではの「すりたて米」の贅沢が味わえます。
・家庭用100V電源で使えるコンパクトタイプです。
検査用 籾すり機 FC2R


商品説明
・摺り落としタイプの小型もみすり機です。
・脱皮及び殻の選別ができます。
・シンプルな構造で扱いやすく、少量の雑穀を脱皮するのに最適です。
・選別内部はワンタッチで開けることが出来る為、掃除も楽に行えます。
仕様
項目 | 詳細情報 |
---|---|
ホッパー容量(kg) | 3.5 |
主軸回転数(rpm) | 3,200〜3,900(標準回転数3,500) |
標準作業能率(kg/h) | 1時間あたり、60〜120(1〜2俵) |
使用モータ | 100V/250W |
全長×全幅×全高(mm) | 598×357×628 |
重量(kg) | 23 |
脱ぷファン回転数
・脱皮率、割粒率は、脱ぷファンの回転数によって変動します。
・主軸プーリの調整により、回転数を3200~3900rpmの範囲内で変更することができます。
・標準回転数は3500rpmです。
[回転数を上げると…]
脱皮率は高くなります。割粒は増加します。
[回転数を下げると…]
脱皮率は低くなります。割粒は減少します。
供給量の調節
・供給量を調節できます。
・供給量は少なめにした方が、脱皮率が高くなります。
雑穀別脱皮のポイント 【 ソバ 】
ソバの皮は剥けにくく、一回通しの脱皮率は50~60%程度(※1)である為、すべての皮を剥くには何度か機械に通す必要があります。
またソバは割れ易いため、なるべく割らずにすべての殻を剥くには粒揃えを行う必要があります。
粒揃えによる脱皮作業は、以下の様になります。
※1…作柄、品種、粒の大きさ、乾燥等によって変動します。
① パンチ網やふるい網を使用してソバの粒径を揃えます。(粒揃え)
② 粒揃えしたソバを脱皮します。
③ 脱皮後に網で選別すると、剥けたソバと、まだ剥けていない殻付ソバを分けることができます
④ 殻付ソバのみを再度脱皮します。(これを繰り返します。)
ソバは脱ぷファンの回転数による影響を受けやすい穀物です。
お客様がお求めの材料条件に合わせて回転数を調整してください。
今ずり用 籾すり機 FS20R-SM

商品説明
生籾擬一握りでも籾すり可能。雑穀脱皮も可能。
仕様
項目 | 詳細情報 |
---|---|
ホッパー容量(kg) | 14 |
主軸回転数(rpm) | 2,300〜2,800(標準回転数2,600) |
標準作業能率(kg/h) | 1時間あたり、180から240(3俵から4俵) |
使用モータ | 100V/500W |
全長×全幅×全高(mm) | 1,115×490×960 |
重量(kg) | 54 |
飯米用 籾すり機 FSE28R-SM

仕様
項目 | 詳細情報 |
---|---|
主軸回転数(rpm) | 2,500〜2,800(標準回転数2,700) |
標準作業能率(kg/h) | 1時間あたり、180〜300(3〜5俵) |
使用モータ | 100V/750W |
全長×全幅×全高(mm) | 920×722×933 |
重量(kg) | 73 |
まとめ
「ミニダップ」が拓く、新たな食の地平
大竹製作所のコンパクト籾すり機「ミニダップ」の一台が私たちの食生活や作物との関わり方にどのような新しい可能性をもたらすのかを総括します。
究極の鮮度という贅沢を手に入れる
「ミニダップ」がもたらす最大の価値は、言うまでもなく「すりたて」のお米や雑穀をいつでも味わえるという体験そのものです。
籾のまま保存することで、お米の酸化を気にすることなく、一年を通して収穫時に近い風味と香りを食卓で楽しむことができます。
これは、日々の食事の質を格段に向上させる、何物にも代えがたい贅沢と言えるでしょう。
生産者の想いを食卓へ繋ぐツール
丹精込めてお米や雑穀を育てている小規模農家や、家庭菜園を楽しむ方々にとって、「ミニダップ」は作物の価値を最大限に引き出すための強力なパートナーとなります。
収穫した作物を最後の工程まで自分の手で仕上げ、最高の状態で家族や友人に味わってもらう喜びは格別です。
また、消費者側も、農家から直接「籾米」を購入するという新しい選択肢が生まれ、生産者と消費者の距離を縮めるきっかけにもなり得ます。
食への探求心に応える多機能性
お米だけでなく、ソバ、キビ、アワといった雑穀の脱皮にも対応できる多機能性は、「ミニダップ」の大きな魅力です。
自家製のそば米でガレットを作ったり、すりたてのキビで雑穀ご飯を炊いたりと、食のレパートリーは無限に広がります。
食育に関心のあるご家庭では、子どもと一緒にお米が籾から玄米になる過程を体験する貴重な機会にもなるでしょう。
信頼の技術が支えるプロの現場
そして、その基本性能の高さは、農業試験場や研究機関、米穀店といったプロの現場で使われる検査用モデル「FC2R」の存在が証明しています。
少量サンプルを正確かつ効率的に処理できる能力は、日本の農業技術の発展と品質管理を支える縁の下の力持ちです。
大竹製作所の「ミニダップ」は、単に籾の殻を剥ぐ機械ではありません。
それは、私たちの食への意識を高め、生産と消費の在り方を見つめ直させ、そして日々の食卓に本物の豊かさをもたらしてくれる、未来への扉を開く一台です。