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農業人として生きること part.2

昔、みんな個人の家で手作業で農業をやっていた時代っていうのは、「ゆいっこ」って言って、行ったり来たりして、
忙しい時期はお互いに手伝いあっていたんですよ。
(ゆいっこの “ゆい” とは昔からの地域の結びつきを表す “結” を表します。)
田植えの時期や稲刈りの時期とか、そういう忙しい時はみんなご近所で二、三軒で集まってお手伝いしあうんですよ、
今日はここのお宅、次はここのお宅っていう感じでね。

だから昔 田舎はみんな人間関係が密だったんだよ。お風呂も借りたりなんかしてね。
そういう関わりが密な時代もあったんだけど、それって生活上、止むを得ずとった手法だと思うんだよね。
それがよかったかと言えば、まあいい面もあれば逆に悪い面もあって、全て良いわけじゃないから。
その頃は結構うるさかったんですよ。お宅の何番目の息子がどっかで悪さしたね、とか笑
そういう田舎が嫌で都会に出て行った人もいるしね。
いい面もあるし悪い面もあると思うんだよ。
すべてそうだと思う。

でも、共同作業は今でも結構ありましてね。
こういう山には鹿もいれば猪もいるのですよ。
そういうのに防護柵って言って野獣防護柵をやるんですけどそういうのは共同作業でやるんですよね。
一人や二人じゃできない。

収穫したカボチャを箱に詰める様子

−−− 息子さんに農業を継いで欲しいと思いますか?
やれるかどうかね。やってもらえるならやってもらいたい。
ただ、人間って言うのは志とか血筋とか、そういうのがついて回るでしょ。
そういうバトンを次の世代へつないでいくっていうのが大事だと思うんだよね。俺の考えとしては。

志もさ、赤の他人でもいいんだよ。僻地医療なら僻地医療、農業なら農業でいいんだけど、
そういうことをつないでいってもらう、そのためにはバトンをお互いに渡していく、次の世代に渡していく、
それで死んでいくんじゃないかと思うんだよ。
なのでそのバトンをつないでいってもらえればありがたい、そんな感じだね。

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