農業人として生きること part.2

公開日: : Humans of 農業

昔、みんな個人の家で手作業で農業をやっていた時代っていうのは、「ゆいっこ」って言って、行ったり来たりして、
忙しい時期はお互いに手伝いあっていたんですよ。
(ゆいっこの “ゆい” とは昔からの地域の結びつきを表す “結” を表します。)
田植えの時期や稲刈りの時期とか、そういう忙しい時はみんなご近所で二、三軒で集まってお手伝いしあうんですよ、
今日はここのお宅、次はここのお宅っていう感じでね。

だから昔 田舎はみんな人間関係が密だったんだよ。お風呂も借りたりなんかしてね。
そういう関わりが密な時代もあったんだけど、それって生活上、止むを得ずとった手法だと思うんだよね。
それがよかったかと言えば、まあいい面もあれば逆に悪い面もあって、全て良いわけじゃないから。
その頃は結構うるさかったんですよ。お宅の何番目の息子がどっかで悪さしたね、とか笑
そういう田舎が嫌で都会に出て行った人もいるしね。
いい面もあるし悪い面もあると思うんだよ。
すべてそうだと思う。

でも、共同作業は今でも結構ありましてね。
こういう山には鹿もいれば猪もいるのですよ。
そういうのに防護柵って言って野獣防護柵をやるんですけどそういうのは共同作業でやるんですよね。
一人や二人じゃできない。

収穫したカボチャを箱に詰める様子

−−− 息子さんに農業を継いで欲しいと思いますか?
やれるかどうかね。やってもらえるならやってもらいたい。
ただ、人間って言うのは志とか血筋とか、そういうのがついて回るでしょ。
そういうバトンを次の世代へつないでいくっていうのが大事だと思うんだよね。俺の考えとしては。

志もさ、赤の他人でもいいんだよ。僻地医療なら僻地医療、農業なら農業でいいんだけど、
そういうことをつないでいってもらう、そのためにはバトンをお互いに渡していく、次の世代に渡していく、
それで死んでいくんじゃないかと思うんだよ。
なのでそのバトンをつないでいってもらえればありがたい、そんな感じだね。

 
 

Yui

投稿者:takato

関連記事

農に対する師の思いを胸に〜株式会社LIBRE. インタビュー part3

株式会社LIBREさんインタビューの最終回では、お二人にとっての仕事でのやりがいや苦労している点、

記事を読む

日本のお米を世界に…八重原米研究会 笹平達也代表インタビュー

八重原米研究会とは、長野県東御市にある八重原地区でお米を栽培している農家三人で成り立つグループです

記事を読む

お米の味に魅せられてpart.2

なんで猿供養寺に行ったのかというと、一番は、お米が美味しかったっていう理由であちらにいたんですよ。

記事を読む

農業と行政の関係とは〜前長野県農政林務委員会 委員長 石和大さんインタビュー

民間の企業や農家・農業法人さんたちは、それぞれの役割を全うして農業の未来を支えるために、仕事に果敢

記事を読む

農に対する師の思いを胸に 〜株式会社LIBRE. インタビュー part1

長崎県の西海市にある株式会社LIBRE.(以下リブレ)は、ミックスレタスを筆頭に、主に葉物野菜を栽

記事を読む

150年続く養蚕農家の6代目、芦澤洋平さんにインタビュー

農家といっても米から野菜、果樹や花きなど実に様々ですが、今回ご紹介する芦澤洋平さんは、山梨県富士川

記事を読む

インタビュー 農家兼サーファー。トルコギキョウを栽培する春原さんにみる農家の新たなライフスタイルとは

今回のHumans of 農業では、長野県上田市でトルコギキョウ(別名リシアンサス)を栽培する春原

記事を読む

唐沢農機サービス代表に訊く「ノウキナビにかける思い」とは?

市場には、眠ったままの農機具が多くあると言います。いつ来るかわからないその時を、使えるはずの農機た

記事を読む

生活様式の変化に立ち向かう、い草農家と織元の取り組み

畳やござの原材料で知られる「い草」ですが、近年では安い中国産のい草や化学表(人工の畳表)の普及で、

記事を読む

農に対する師の思いを胸に〜株式会社LIBRE. インタビュー part2

前回、お二人の前職であるミスズライフの社長を「カリスマ的」と語り、大きく影響を受けたというお話があ

記事を読む