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青みかんとネロリにかける想い〜無農薬栽培を手掛ける山辺果樹園インタビューpart1

長崎県にあるYAMABE KAJUEN(山辺果樹園、以下山辺果樹園)さんでは無農薬の柑橘類を栽培しています。

山辺果樹園さんの特徴といえば、有機JAS認証を取得した無農薬の農産物を提供している農家であることはもちろん、去年の夏に化粧品ブランドjuneroを立ち上げ、山辺果樹園で採れた柑橘類を原料としてふんだんに使った商品を提供していることです。

農家という一つの役割に縛られるのではなく、様々なことに挑戦している山辺果樹園の山辺吉伸さんに、お話を伺ってみました!

目次

無農薬であることの重要性と有機JAS認証取得について

ーー山辺果樹園について教えてください。

精油の抽出を始めたのは2013年からです。
実家がみかん農家で、次男だった私は都会に出て仕事の関係で長崎に戻り、たまに農作業を手伝うようになりました。
そこで「規格外のみかんをもっと活用できないか?」と思い使い、独学で精油の抽出を始めました。
山辺果樹園として畑を始めたのは、2015年からです。

山辺果樹園代表 山辺吉伸さん

なぜ有機JAS認証を取得しているのかというと、以前、東京でやっていた展示会に自分の商品(精油)を持って行ったら、「それはオーガニックですか?」とお客様から聞かれたんですよね。

そこで初めてニーズがあることに気付いたというか、無農薬であることの需要に気付き、「じゃあ自分でもオーガニックの作物を作ることができるのか」ということで農地を探すところから始まりました。

当初無農薬の柑橘類があまりなかったため、それだったら自分が作ろうということで作っていきました。

無農薬栽培について深く勉強をしていくと、JAS=オーガニック、JAS認証を持っていないとオーガニック生産物を栽培しているとは言えない、ということに気づいたんですよね。
なので、今から三年前に取得しました。
取得って、単独取得もあるんですけど、私はグループに所属していまして、そのグループで有機JAS認証を取得しました。

育てているものやその特徴について

ーー山辺果樹園ではどんな生産物を栽培していますか?

柑橘類ですね。
みかんもありますし、ダイダイ、ビターオレンジもあります。
あとはデコポンってありますよね。あのデコポンの品種名は不知火(しらぬい)っていうんですけど、それも栽培しています。
デコポンというのは農協の商標なので、農協に出さないと名乗れないんですよ笑あとは伊予柑とかレモンとかもちょっとずつ、ハーブ系とかも植えたりしています。

※デコポンについて

「デコポン」とは、熊本県果実農業協同組合連合会及び同会が許諾した者だけが使用できる名称


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ーー山辺果樹園さんの生産物の特徴は何ですか?

うちの場合は、青みかんとネロリが特徴かなって思います。
実際、うちの中では青みかんパウダーが一番売れています。
ネロリに関しては、ダイダイの花を摘んでやっているんですけど、栽培方法とかは基本的に、全く農薬などを入れたりしないという状態なので、草が生い茂っている状態で栽培しています。

山辺果樹園さんの青みかんパウダー

代表商品である青みかんやネロリ

ーー青みかんが売れるのはなぜですか?

青みかんのパウダーって、結構花粉症とかアトピーアレルギーに良いって言われているんです。
ヘスペリジンという成分が青い時に多いんですよ。

※ヘスペリジンとは

青みかんなどの柑橘類の皮やすじに多く含まれている栄養素。アレルギー反応による炎症を抑制する作用も持つため、花粉症の予防効果も期待されている。

わかさ生活

パウダー以外にも、パウダーを練り込んだ飴を作ったりもしています。
結構それで花粉症とか楽になりました、という人が多くて、ずっと使っていただいていたりしています。

ーーなぜ青みかんを使おうと思ったのですか?

青みかんというのはもともと普段食べている熟したみかんの未熟なもののことを指します。基本、栽培していく上で摘果するんですよね。その摘果されたみかんが青みかんです。例えばうちの実家とかでいえば、美味しく食べてもらうために農薬散布しているのですが、そのみかんが未熟な時期というのは、言ったら農薬の基準を満たしていない時期なんですよね。

その点、無農薬で作るということは、農薬の基準などはなく、いつ食べてもいいということになりますので、それだったら青みかんを使っても問題ないと思い、使うようになりました。

自分で実際に使ってみて、私も鼻炎だったんですけど、青みかんを飲み出したら症状が無くなったんですよね
だからすごいなと思って、商品として出すことにしました。
無農薬でやっているからこそできるものだと思います。

ーーコロナウイルスの影響でマスク不足になり、花粉症の方々への影響が懸念されていた時もありましたよね。そういった時、パウダーなどはとても需要のあるものになりそうですね。

そうですね。結構使ってもらっています。

ーーネロリについてですが、ネロリの花を摘む体験などが人気である印象を受けました。実際どうですか?

アロマの世界では、例えば美容効果って言われると、薔薇のローズとネロリがツートップみたいな、それくらい有名な精油になります。

ネロリ

ーーご実家で精油のことをやっていた時からネロリは使っていたんですか?

最初はですね、ダイダイ自体がないので、みかんの花でやってみていたんですよ。みかんしかなかったので、みかんの果実とかから精油を摘出したり、みかんの花で作ったネロリみたいな蒸留水をとりあえず作ってみたんですよ。

でも、やっぱりネロリっていうと、大体がビターオレンジの花なんですよね。
ちなみにビターオレンジ=日本名でダイダイなんですよ。なので、これはダイダイを作らないと面白くないなと思って。

そこで、ダイダイを栽培されていてもう辞められた方を探したり、新たに植えたりして、そうしてダイダイの花でちゃんとネロリを作るようになったんですよ。

ーー山辺果樹園を運営していく上で、どんなことが大変だと思いますか?

そうですね、一番大変なのは販売することですね。

ーーオンライン販売など、販路に関しては充実しているように見受けられますがそれでもやはり大変でしょうか?

今やっとお客様も少しずつ増えてきたかなというところになってきているんですが、最初の頃とかはやっぱりそんなに早々に売れるものでもないというか、さっき言った通り精油とかも作れはするんですけど、すごく売れるかといったら単品では売れないので、なかなか売るのが難しいんですよね。
なので、うちで栽培して抽出して作った精油を活かすために、化粧品のブランドを立ち上げました

次回は化粧品ブランド、juneroについてです。お楽しみに!


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