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夏野菜の定番! ナス(茄子)育成のキーワードは「水分」と「肥料」!

自作ナスで夏を楽しむ!

梅雨入りが発表され、じわじわと夏の気候になりつつあります。同時に夏野菜の収穫に向け、植え付けを開始する時期になりました。私も昨年の夏に週末農業をはじめ、さまざまな野菜を植え付けました。それらが育っていく過程を見るのは、新鮮で良い経験でした。そんな夏野菜のなかでも今回は、その代表格であるナスの育て方を紹介していきます。

目次

ナスの紫色に詰まっている栄養

鮮やかな紫が特長のナス。夏の定番野菜として、各ご家庭で愛されていることでしょう。かく言う私も、ナスの大ファンの一人です。そのまま焼きナスで食べるもよし、煮びたしにするもよし。これから、ナスをいかに主役にしたメニューでいただくか、考える日々が始まることでしょう。

そんなナスの紫の皮には「ナスニン」というポリフェノールの一種が含まれています。細胞の老化を防ぐ「抗酸化作用」があり、肌のシミ対策や目の疲れに効くと言われています。そのほかにも、抗がん作用のあるフラボノイドという成分なども含まれています。ナスニンは油で炒めることで損失が少なくなり、吸収率が高まります。また、ぬか漬けにするとビタミンB1やカリウムが倍に増えるそうです。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

ナス育成に必要なもの

ナスを育てるうえで必要なものは、通常の畑作業を行っているのであればそろっているかと思います。土づくりのためのクワかスコップ、肥料。そして、畝を覆うマルチシートが必要です。これは、乾燥による水分不足を防ぐうえに、土壌の地温を保持する意味もあります。そのほか、マルチに穴をあけるマルチカッターや枝を誘引する支柱、麻紐などが必要になります。

ナスの栽培について 

昨夏、私もナスの栽培を行いました。ナスは比較的育ちやすく、すぐに大きくなる印象があります。

まず、植え付けの2~3週間前に必要なたい肥や肥料を土に加え、よく耕します。私の場合は鶏ふん、油かす、土を中性にするための苦土石灰などを加えました。耕した後は、畝を立てマルチを張っておきましょう。

2~3週間後にマルチカッターを使って、マルチに穴をあけ、苗を植え付けます。しっかりと手で上から株元の土を押さえ、鎮圧します。その後、5秒ほどしっかりと水をあげてください。植え付け後、苗の根を傷めないように、斜めに長さ90㎝ほどの仮支柱を立てて、風に煽られないようにします。

植え付け後の育て方

苗が成長すると枝がV字に分かれ、花が咲き、そこから最初の実がなります。この実が3㎝ほどになったら、早めに収穫してしまいましょう。これは苗の栄養が最初の実のほうに流れ、その後の葉や枝を大きく伸ばすことができなくなってしまうのを防ぐためです。

最初の実を収穫するタイミングで、株の周辺から、2か所に鶏ふんを追肥。それ以降は月に一度を目安に追肥を行います。私は画像の苗が育っている穴から左右それぞれ、5~10㎝ほどの位置に追肥用の穴をあけたと思います。適量の鶏ふんを入れ、スコップで軽く混ぜて追肥は完了です。

実際、追肥を行うことで、かなり成長する感じがありました。週に一度のお世話だったこともあり、一週間でこんなに大きくなるんだと思いました。

株が大きく成長したら

株が成長し、主枝と一番花のすぐ下の側枝2本を中心に育てていきます。そのために、仮支柱を外し、150㎝程度の本支柱を主枝と2本の側枝に沿うように麻紐で固定します。固定する際は、8の字で少し枝と支柱に余裕を持たせて結びましょう。きつく結んでしまうと、枝を傷つけてしまうので注意です。

注意したい病気や害虫

病気では土壌病害の青枯病や半身萎凋病が出たら治すことができません。抜き取って廃棄してください。予防策としては、水はけのよい圃場をつくること。畝を高くしたり、腐植土、パーライト、バーミキュライト、ヤシガラなどの土壌改良材を投入することが考えられます。

害虫はアブラムシ、ダニ類、ミナミキイロアザミウマなどに注意し、早期に発見して薬剤を散布します。自然農薬を使いたい方は、サラダ油、水、食器洗剤(無香料無着色)を混ぜた「油石鹸水」などを使用してください。アブラムシやハダニなどの対策に活用できます。ただ、散布しすぎには注意。かけすぎると野菜が弱ってしまう原因になります。あくまで、虫の発生部分に1~2吹きが適量です。

ナスの収穫について

収穫は実が10~12㎝ほどになれば、ヘタの上からハサミで切り取りましょう。採るのが遅れてしまうと、果実が固くなったり、苦みが増してしまうので、注意が必要です。長ナスの場合は、長さ20~25㎝が目安になります。

私が収穫した最初のナスはおそらく30㎝ほどありました。食べられはしましたが、水分が多く水っぽい印象でした。その後、適正な大きさで収穫したもののほうが味はよかったです。

ナス育成のポイント

ナスを育てるうえで重要な点は、「水分」「肥料」です。土を乾燥させないように定期的に追肥を行うことが重要です。月に1度の追肥を行い、野菜の成長を促しましょう。保水力の高い土をつくることが大切な要素となります。水やりは土の状態をみて、適度に。やりすぎると根が腐ってしまうので、毎日行う必要はありません。

また、成長過程で枝が過度に茂ってしまったら、風通りをよくするため、ナスを収穫する際に枝ごと切り、きちんと剪定しましょう。そうすることで、病害虫が発生を防ぐことができます。本支柱で仕立てた3本の枝以外で花がついていない枝は積極的に剪定しておくのがお薦めです。

番外編~プランターでの育て方

プランターで育てる際に、最も注意する点は日当たりのよく、風通しのよい場所に設置することです。乾燥が天敵なため、室外機の近くなどには置かないようにしましょう。ナスのプランターには、高さ、幅、奥行き共に30cm以上の約28~50リットルくらいのサイズが良く育ちます。排水性をよくするために底に鉢底石を敷き、土は野菜用の培養土を用意しましょう。

植え替え前の苗には、バケツの中で十分に水を吸わせましょう。その後、プランターに苗と同じくらいの穴をあけ、根鉢を崩さないように植え付けます。

あとは畑と同じように、支柱を立て、麻紐で誘引。根が乾燥しないように、植え付けから一週間はしっかりと水を与えましょう。プランターではマルチが張れないため、寒さ対策のために苗が小さいうちは寒冷紗で覆った方が良いです。

一番花が咲くと、そこを起点に3本仕立てにします。追肥は植え付けから2週間後を目途に開始。肥料を施す位置は葉が広がった先よりも少し先の方に行います。

品種ごとに異なりますが、収穫のタイミングは畑同様、10~12㎝ほどが目安。長ナスの場合は20~25㎝が目安となります。

ナスの保存方法

ナスは水分が蒸発しやすい野菜。冷蔵庫での保存の場合は、一つずつラップで包んで保存するのがベストです。この場合でもなるべく、3~4日で使い切るようにしましょう。

冷凍する場合は、生のナスを適当な大きさに切り、水にさらしアク抜きをします。その後、水気を切り、密封して保存します。そのほか、調理した後、冷凍保存してもOKです。

まとめ

所感ですが、ナスは比較的成長が早く、育てやすい野菜でした。追肥を忘れないこと、土を乾燥させないことを心掛けるとかなりの量が採れました。日光がよく当たる風通しのよい場所。水分をしっかり含ませること、そして追肥。初心者の私でも、夏の猛暑のなかで作業を行う以外は、苦労することなく育てられました。熱中症には十分に気をつけ、ナスの栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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