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農業の知識だけで農業はできない!? 新規就農者が農地を手に入れるためのヒント

私は、都市部から過疎地へ移住して、その地域ブランドや地場産品の開発・販売・PRなど、地域の活性化を支援したり、またその土地の農林水産業へ従事したりする「地域おこし協力隊」という総務省の制度を使って新規就農をした、比較的珍しいタイプの就農者です。

「別に珍しくないだろう」という人もいるかもしれません。 確かに、全国の都道府県を見渡せば、地域おこし協力隊に跡継ぎのいない農家の担い手を任せるといったなどの第三者継承をミッションに設定している自治体もあります。 しかし、自治体のバックアップがほぼない状態で就農するという事例を、私はほとんど聞いたことがありません。正直、地域おこし協力隊の任期中3年間で、しっかりと就農への基盤を固めてくださいといった程度でしたので、今日まで多くの問題に直面しました。

目次

農業の知識だけで農業はできない

私がこの記事を通じて皆さんにお伝えしたいことはたくさんありますが、先に結論から申し上げます。 それは、「農業の知識だけで農業はできない」ということです。 少し言い換えると、作物の知識があってできるのは農業全体のうち、農作業の部分だけ。農業とは、それを含めた統括的な「農を通した事業経営」になります。

新規就農者の方はよく、ここを勘違いしているようです。 もちろん、私もその中の一人でした。元々私は、農業生産法人でサラリーマン農業を営んでいました。 そのため、先輩社員や上司から農業における基礎知識だけは叩き込まれていたものです。 トラクターの使い方、施肥設計、作物の特性、育苗方法等々・・・。 基礎がわかっていただけに、協力隊に赴任して新規就農へと踏み出そうとした当時は、そこそこの自信がありました。  しかし、私がわかっていなかったのは、今思い出しても以下のようなことが挙げられます。

  • 会社で使っていたトラクターが、どのような補助金で購入されたものか。
  • 施肥のための肥料にいくら要するのか。
  • 育苗用のハウス施工にどれくらいの費用がかかるのか、など。

つまるところ、知識があっても農業経営ができないのはそういうことなのです。

新規就農者が農地を手に入れるのは難しい

さて、私はその中でも、一番わかっていなかったと自覚しているのは「農地」のことです。会社員時代は知らない間に会社が地主と交渉し、賃貸借契約を行っていました。 この期に及んで私は、 「田舎なんて農地は腐るほど余っている」と思っていました。

正直に言います。 田舎に農地は余っていても、耕作が可能な農地は余っていません。 水はけが良かったり、日当たりが良かったりする農地は地主が既に農業をやっているか、他の耕作者が既にいるか、のどちらかなのです。 また、農業委員会や集落の農事組合、有力者の方はどこの馬の骨かも分からない人間に良い農地を貸したがりません。これは嫌がらせといったことではなく、人の気持ちとしては当たり前のことだといえるのではないでしょうか。

当時、私は24歳。 明らかに農業を舐めており、簡単に参入しようとしている若造にしか見えなかったはずです。そういうわけで、まずは農地探しから頓挫してしまったというスタートでした。一見、単純なことですが、実際にそういう経験をした新規就農者はかなり多くいるかもしれません。

新規就農者が農地を手に入れるヒント

さて、それではここから、なぜ私が素晴らしい農地を借りることができたのか紹介していきます。前述の通り、そもそも論として、良い農地が空いているかどうかというのがありますが、それはその時々によります。運に左右されてしまう要素が強いのですが、新規就農者は土地が空いているかどうか、空く予定があるかどうかを知るすべがありません。また、地主のところへ急に知らない人が「畑を貸してください」とやって来ても、「はい、どうぞ」とすんなり貸してもらえないのは当然のことです。

上記をクリアするために必要なのは、まず地元の人と仲良くすることが必須です。 知り合う人は多ければ多いほど良いですが、無理をすることはありません。その近道としては、田舎や集落というのは大体1人か2人、キーパーソンと呼べる人物が存在しており、そういった人にまずは顔を覚えてもらい、気に入られるだけで一気に就農への希望が開けてきます。これは、ゴマを擦れという訳ではありません!最初は、集落の行事や共同作業に顔を出す、それくらいでいいのです。私はこの方法でご縁に恵まれ、素晴らしい農地を紹介していただきました。それだけではなく、トラクターやハウスまで貸し出してもらえることにもなり、一挙両得。

農業というのは、一見すると、一人でこなす仕事であるかのように思われがちですが、経営として成立させるためには、横の繋がりがいかに重要なのか、この経験を通じて実感しました。

まとめ

この経験を通して私が伝えたいことは、良い農地がなければ農業で食っていくことができないこと、そして、その農地を探すには情報が必要であるということです。さらに言えば、その情報はネットで転がっているようなものではなく、地域の方が握っており、地域の方と仲良くし、集落活動に参画するということが農業経営を成功させる一番の近道になります。

私は、農業経営に関する知識も情報もなく、移住をして農業を始めました。そこからなんとか今挽回し、未来が見えつつあるのは、集落の方からこの地の一員であると認められるようになったためであると思います。

今、就農を考えている皆さんも、絶対に農業を一人でしようとしないでください。集落にいる方々の理解があって、やっと自分の目指す農業があるのだと心に置いたうえでチャレンジしてみてください。

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