MENU
農機買取査定は【お電話・LINE】でも受付可能です

トラクターとの相性が作業効率を左右する!用途別アタッチメント③~畝たて・マルチャー編~

こんにちは、ノウキナビです。

豊かな実りを求める畑作において土壌環境を整えることは非常に重要です。その中でも、作物の生育の基盤なる「畝(うね)」作りとその畝を保護して生育を促進する「マルチング」は、効率的かつ効果的に行う事で収量と品質の向上に大きく貢献します。今回は畝たて作業を省力化する「畝たて機」とマルチング作業を効率化する「マルチャー」に焦点をあて、それぞれの役割、種類、選び方そして効果的な活用方法について、農業初心者の方から経験豊富な農家の方まで幅広く役立つ情報を提供したいと思います。

目次

畝たてとは?なぜ畝を作る必要があるのか?

野菜を育てる際によく見られる細長く土を盛り上げた部分が「畝」です。この畝を作る作業が「畝たて」であり、作物栽培の根幹をなす重要な工程です。

畝たての主な目的と効果

畝たては雨水をスムーズに流して過湿や根腐れを防ぎ、土壌への酸素供給をたすけて根の生育を促進し、作物の根が伸びるスペースを確保します。

さらに、通路を作る事で農作業の効率を高め、日光を受けやすくして地温を調整する(特に春先)といった多くの目的と効果があります。

畝の種類と特徴

  • 平畝:高さ5~15㎝程度で、最も一般的な畝です。作業率が比較的少なく、乾燥しにくい特性からピーマンやキャベツなど        多くの野菜に適しています。
  • 高畝:高さ20~30㎝程度の畝です。排水性が高く、水はけの悪い土地や、降雨量の多い地域に適しています。また、作土層が浅い畑にも有効で、大根やニンジンなどに用いられます。
  • 鞍つき畝:円錐状に近い形状の畝で、株元に広いスペースを確保できるためスイカやカボチャなど株が大きく広がる作物に適しています。

畝たて機の種類

畝たて作業は手作業で行うと時間と労力を要しますが、畝たて機を利用することで、効率的かつ均一な畝をスピーディーに作ることができます。

畝たて機は動力源や装着する機械によっていくつかの種類があり、それぞれに特異な作業や規模があります。

トラクター用畝たて機 

トラクターに装着して使う、本格的な畝たて機です。広い畑での作業効率が非常に高く、畝の形やサイズ、作業幅を細かく設定できる機種が多いのが特徴です。大規模な農家さんに頼もしい存在です。

ロータリー装着型畝たて機

トラクターや耕うん機のロータリー部分に取り付けて使うタイプです。

  • 整形ロータリー:ロータリーと一体になっているため一度の作業できれいな畝を作れます。均一な仕上がりにも期待できます。
  • マルチャー一体型畝たて機:畝たてと同時にマルチングという作業もこなせる優れものです。作業の手間が省けて、効率アップに貢献します。

管理機用畝たて機

小型で扱いやすい管理機に取り付けて使うタイプです。家庭菜園や小規模な畑での利用にぴったり。手軽に畝たて作業ができます。

  • 培土器:土を寄せて畝を作る、基本的なアタッチメントです。畝の高さや幅を調整できます。
  • 畝たて器:培土器よりも畝たてに特化していて、高めの畝やちょっと変わった形の畝を作るのに向いています。
  • 溝切器:畝と畝の間に水が流れる溝を作るアタッチメントです。畝の形を整える時にも使えます。 
画像は三菱マヒンドラ ニューイエロー培土器

畝たて機を使う際の注意点


作業前の準備 圃場(土壌)は必ず十分に耕うんしておく

畝立て機自体には耕うん能力がないため、土が固いときれいな畝ができません。高い畝(20cm以上)を作る場合は、15cm以上の深さまでしっかり耕す必要があります。

土壌の水分状態を確認しておく

雨の直後など土が湿りすぎていると砕土ができず、畝が崩れやすくなります。逆に乾燥しすぎていると土が寄りにくく、畝が崩れやすくなります。目安としては、手で軽く握ったときに土塊が崩れない程度が適切です。

畝たて機の能力を超えるサイズの畝を作ろうとしない

各機種ごとに設定されている適応範囲(畝幅・高さ)に沿って作業しましょう。うまく成形できなかったり機械に負担をかけてしまう可能性があります。

マルチング作業を効率化し、作物の生育を助ける マルチャー

マルチングは畑の畝にビニールや布のフィルムをラップのように張り、雑草を生えにくくしたり土の水分が蒸発しにくくするための作業です。

マルチャーも畝たて機と同様に動力源や装着する機械によっていくつかの種類があります

管理機用マルチャー

管理機に取り付けて使用するタイプで、小規模な畑での利用に適しています。

トラクター用マルチャー

トラクターに装着して使用するタイプで大規模な畑での作業効率を大幅に向上させます。

ノウキナビ
トラクタ用マルチャー MRT-1B 3256170055 アグリテクノサーチ | ノウキナビ トラクタ用マルチャー MRT-1B 3256170055 アグリテクノサーチの商品紹介ページです。農機具通販のノウキナビが自信を持っておすすめします。豊富な情報とユーザーの評価・...

マルチャーを使う際の注意点

土壌の耕うんと整地・水分管理

畝立て機同様、圃場は十分に耕し、小石や残渣を除去しておきましょう。土が湿りすぎているとローターで土を練り、乾きすぎると土寄せが困難なため雨後や過乾燥時の作業は避けた方が良いでしょう。

スポンジローラーの位置と圧力

マルチの肩部分を適切な位置で押さえ、土との間に隙間を作らないようにしましょう。圧力が強すぎると土寄せプレートが浮き、弱すぎるとマルチがずれる事になります。

土寄せプレートの角度マルチフィルムの取り付け方向

内側に寄せすぎると土塊が詰まり、外側すぎると土が乗らないため角度調整に気をつけましょう。フィルムを上側から出すと風で浮きやすくなるため芯の下側からフィルムを引き出しましょう。

まとめ

畝たて機とマルチャーで効率的で豊かな実りを

畝たて機とマルチャーは畑作業の効率化と作物の品質向上に貢献する、現代農業において欠かせないツールです。これらの機械を導入する事で時間と労力を節約し、より高品質な作物の安定的な生産を実現できます。

農業を始める初心者の方も、経験豊富な農家の方もぜひ活用してみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次