こだわりいっぱいの油でみんなと繋がりたい〜たねのわ搾油所さんインタビューpart.3

公開日: : Humans of 農業

ーーたねのわさんの油でオススメの食べ方は何ですか?
(れんげさん:)
菜種油は、サラダ油の代わりに何にでも使える油なんですけど、香りを活かして、生で食べることもお勧めしています。
こっちだと海水からお塩が取れて、美味しいお塩が結構買えるんですね。だから美味しいお塩と油だけでサラダを食べたり、そういう食べ方をお勧めしています。
ごま油は、通常の油よりも優しめの香りなので、野菜を茹でて、ごま油とニンニクとお塩で和えるとかをお勧めしています。

ーーレシピを店舗に置いているんですか?
(陽馬さん:)
ごま油はみなさん使い慣れていらっしゃるんですが、菜種油はちょっと独特の香りがあったりして、どうやって使うのか知りたいという方が多いんですよね。
そういう方にはオススメの料理を何個か、小さな冊子にしてお渡ししています。ちなみに僕はアヒージョがおすすめです。
それを後からパンにつけて食べるのが美味しいですね。
ーー想像しただけで美味しそうですね。笑

ーーSNSなどでラー油を開発しているという投稿を見かけましたが、そのラー油はもう販売していますか?
まだです。笑
(陽馬さん:)
ホントはもう販売しているはずの時期だったんですけど、今ちょっとコロナの影響でお土産物とかなかなか動かないんですよね。なのでちょっと延期しています笑

ーー今後 他に新作を作る予定はありますか?
(陽馬さん:)
新作も準備はしています。一つはラー油で、もう一つは長崎県の独自の油の材料として、椿があるんですが、それを使った化粧品の開発を考えています。
まだそれもゆっくりしか進んでいないんですけどね。笑
長崎県の五島列島が椿の産地として有名なんです。
資生堂の椿のシャンプーがありますけど、あの椿の産地は、五島だけでは無いと思いますが、五島の椿も使われているんです。
椿の木っていうのは、常緑樹で海に近いところはたくさん育つんですね。
長崎県の五島列島から平戸、それから松浦、唐津っていう海岸地域にはすごくたくさん椿の木があるんですね。昔は椿油を、おばあちゃんたちが髪の毛につけたり、おじいちゃんたちが刃物のお手入れに使ってたりしたんですけど、今ほとんど使われなくなっているんです。
せっかくそういう文化がある土地なので、椿油も挑戦したいと思っています。

商品化予定のラー油

ーー年間どのくらい売っているのですか?
(陽馬さん:)
作れる量として僕らみたいな小さな搾油所っていうのは、大体1000軒分くらいなんですね。
仮に一軒の家で使う油を、全て菜種油で賄ったという前提だと、1000軒くらい、頑張っても2000軒ですね。
原材料もそれほどたくさん作られていなくて、最初に年間で契約するんです。
例えばうちは10トン使うのでその分育ててください、とか。
そうやって原材料確保しても、そのぐらいしか今のとこ作れないので、なかなか量産って難しいんですよね。
ただ、うちの油が好きと言って下さる方には、頑張ってお届けしたいなと思っています。昔、どこの町にもあった油屋さんのように、そのお宅の油を任せてもらえるようになれたら、嬉しいです。

ーー種のうち、どれくらいが油になるのですか?
大体、原材料の27%くらいが製品の油になります。それ以外は油かすで肥料になるんです。

ーー油かすの肥料はどんなところで使われているんですか?
ここ長崎県や佐賀県はお茶どころなんですよ。
嬉野茶とかそのぎ茶など、お茶がたくさん栽培されているので、お茶農家さんに喜ばれています。なぜなら、お茶農家さんでも今自然な栽培っていうこだわりを持たれている方がたくさんいるからです。
圧抽法で油を絞る時に使用するヘキサンは、油には残っていなくても油かすには残っていることがあるんですね。そういう油かすは使いたくないって言って、わざわざうちの油かすを買ってくれているお客さんがいます。
使うと、葉っぱにすごく厚みが出て、艶々になるって言っていました。
あとみかんの農家さんも使ってくださっています。

ーーこれから何か新しいことにチャレンジしようとしている人に何か一言ください!
ぜひ頑張って、一緒に楽しみましょう!
僕らも始める時周りの生産者さんにそう言われて一緒に楽しもうよって言って励ましてもらったので。
まあ大変なこともありますけど頑張りましょう!

【編集後記】
農業メディアということもあり、今まで農家さんのインタビューをやってきましたが、今回は初めての油屋さんへのインタビューでした。作り手としての自分が作っているものに対する想いなどをお聞きしましたが、製法などにとてもこだわっており、油に対する強い気持ちが伝わってきました。さらには原材料や製法の過程を含め、農業と密接に関わっていて、とても勉強になりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

たねのわ搾油所ホームページ:http://tanenowa.mystrikingly.com/

 
 

Yui

投稿者:takato

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