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乳牛の放牧を「ドローン」と「AI」が助ける!

みなさん、こんにちは。ツチカウ編集部の谷口です。

突然ですが、牧場の風景を思い浮かべてみてください。

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どうでしょうか。こんな感じの風景を思い浮かべたのではないでしょうか。

放牧
牧場のイメージ

このように、牛が自由に動き回れる飼育法は「放牧」と言います。しかし、このような「放牧」で飼育されている牛は意外に少ないのです。

平成29年の放牧頭数は、乳用牛(酪農)では全国で約30万頭と、総飼養頭数の約22%、肉用牛(繁殖)では全国で約11万頭と総飼養頭数の約19%であった。

公共牧場・放牧をめぐる情勢 生産局畜産部飼料課|農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/lin/l_siryo/attach/pdf/index-255-5.pdf

実は、放牧されている牛は全体の2割前後なのです。

残りの約8割の牛は「舎飼い」と言われる飼育法で飼われています。

牛舎
「舎飼い」

「放牧」で飼育された牛は病気にかかりにくい傾向にあるそうです。

また、「放牧」で飼育されている乳牛から絞る牛乳はおいしいと言われています。

しかし、「放牧」するためには広大な牧草地が必要です。

さらに、広大な牧草地を管理する手間もかかります。人手不足の牧場にとって、「放牧」は楽なことではありません。

そんな中、株式会社INDETAIL(本社:北海道札幌市中央区、以下「INDETAIL」)と株式会社宇野牧場(本社:北海道天塩郡天塩町、以下「宇野牧場」)は、酪農における乳牛の放牧をドローンとAIで行う「スマート酪農」の実証実験を開始するそうです!

目次

スマート酪農実証実験の概要

スマート酪農実証実験の舞台は北海道です。北海道は日本国内で最も「放牧」が盛んな地域です。

しかし、北海道においても「放牧」での飼育率は約5割ほどです。「放牧」するために必要な広大な敷地を管理することは、それだけ大変ということなのです…

今回、スマート酪農実証実験に参加する「宇野牧場」さんは、「放牧」にこだわっているそうです。

天塩町で酪農を営む宇野牧場は創業以来20年以上にわたり放牧での生乳づくりにこだわっています。

しかしながら、160ヘクタールもの広大な牧草地で行う放牧には、牧草の管理(生育状況の把握・草刈り)やその日の放牧エリアの区画整理といった大変な管理業務が必要です。365日対峙しなくてはならない乳牛の管理も抱える中で、人手不足により多忙を極めるだけでなく、後継者不足にもまた悩まされています。

当実証実験ではそれらの課題に対して持続可能な酪農運営の可能性を検証いたします。

酪農にスマートを。良好な牧草地をドローンとAIが選定し、牛の移動ルートを自動形成。INDETAILと宇野牧場が秋にも実証実験|PR TIMES https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000013711.html

「放牧」にこだわる牧場をテクノロジーの力で助ける…。「農業×IT」がここでも力を発揮しています!

今回のスマート酪農実証実験では、「ドローン」と「AI」が活躍します。

「スマート酪農」イメージ:画像出店|PL TIMES https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000013711.html

まず、ドローンが放牧地を撮影します。そして、その撮影データを元にAIが牧草の生育具合を判別し、最適な放牧エリアを選定します。

放牧エリアにはリモート制御可能なゲートが設置されており、各ゲートの開閉により放牧エリアを自動形成します。

これにより、人間が広大な敷地を移動しなくても「放牧」が可能になります。

搾乳の機械化が進んだように、いつの日か「ドローン」と「AI」を放牧に利用することが当たり前になるのかもしれませんね。

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この記事を書いた人

ノウキナビ営業の若林です。
ノウキナビでは、インターネットを活用した農機具の新しい流通をつくることで、世界の農業を一歩先へ進めることを目指しています。

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