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畑からはじまるスキンケア!美と健康のための注目素材④ヘンプ

ヘンプ(麻)は栄養豊富な世界中で人気のあるスーパーフードです。麻といえば、マリファナ(大麻)を思い浮かべることもあるかもしれませんね。マリファナと聞くとちょっと危険な香りがするので、手が出しにくいという人もいるでしょう。

マリファナとヘンプはどちらも麻なのですが、大きな違いがあります。マリファナは危険だけど、ヘンプは健康にいいの?また注目されているカンナビス(CBD)配合のコスメとは?そんな疑問を解き明かしながら、美容と健康のためのヘンプについて詳しく見ていきましょう。

目次

ヘンプってどんな植物?

ヘンプの和名は麻(あさ)です。学名はCannabis sativa(カンナビス サティバ)、英語ではヘンプ、カンナビスといいます。 栽培植物としての麻は非常に長い歴史をもち、1万年以上に渡るともいわれ、人間との関わりの深い植物です。衣服など作るための布のもととなる繊維、食料、燃料など、日本人にとっては、生活に欠かせない植物でした。

ヘンプは種を蒔いてから110~130日ほどで高さ約2.5mにまで成長し、他の植物と比較すると比較的短い日数で収穫できます。熱帯から寒冷地まで幅広い気候に対応できることもあり、世界の約30の国で栽培されています。

日本では、かつてヘンプは「米(こめ)」と肩を並べるほど重要な栽培植物でしたが、現在では、国によって麻栽培は国によって厳しく制限されています。現在の日本では、ヘンプやマリファナの栽培は大麻取締法の下で管理されおり、無断で栽培すると逮捕されることもあります。

ヘンプとマリファナとの違い

では、ヘンプとマリファナはどのような違いがあるのでしょうか?ヘンプもマリファナも麻の一種です。ヘンプもマリファナも麻ですが、マリファナは麻の一種の大麻草(たいまそう)で、ヘンプとは異なる植物です。マリファナには気分がハイになる成分が含まれ、その成分は医療用にも用いられます。一方、ヘンプは繊維を採取するために改良された麻の品種で、ヘンプには気分を高揚させる陶酔作用はありません。

THCとCBD

ヘンプとマリファナでは含有成分にも違いがあります。マリファナの精神活性作用(ハイになる働き)に関わる成分はテトラヒドロカンナビオール(THC)で、マリファナには通常、THCが約10~15%含まれるといわれます。ヘンプにもTHCは含まれますが、マリファナと比較すると少ないのが特徴です。

THCの含有量に厳しいEU諸国では、ヘンプとして認められるためには、THCの量が0.2%以下であることが求められます。その他の国々でも、平均約0.3%程度であることが基準です。THCはマリファナに多く含まれ、ヘンプにも少量含まれるけれど、ごく少量であることがポイントです。

一方で、マリファナには少なく、ヘンプに多く含まれる成分がカンナビジオール(CBD)です。CBDには炎症を鎮める、不安を和らげるなどの薬理効果が認められており、医療、食品、化粧品などの分野で注目を集めています。

CBDは皮膚炎やアレルギーにも有効と報告されており、THCのような習慣性や依存性が少なく、通常の使用であれば、中毒や副作用の心配はないといわれています。日本ではTHCを含む製品の輸入は許可されていませんが、CBD配合の食品や化粧品の輸入量は増大しつつあります。輸入品を購入する場合は、成分の検査が行われているかの確認が重要です。

ヘンプの用途

繊維

夏になるとサラッとした麻のシャツやパンツが好まれます。この麻の繊維の材料となるのがヘンプです。衣料品以外にも神事などに用いるしめ縄作りにもヘンプが使われます。放射性が高く汗を素早く蒸発させる、伸縮性が少ないなどが麻の繊維としての特徴であり、加えて、抗菌作用や消臭作用もあるといわれるため、夏には重宝する繊維です。

食品

ヘンプはスーパーフードとして注目を集める食品でもあります。食用として使用される場合は、ヘンプの種を用います。七味の材料としてもヘンプの種が使われているので、知らずに口にしているかもしれませんね。ヘンプの種にはたんぱく質のほか、食物繊維、ビタミンB、亜鉛、鉄分などの栄養素を含みます。その栄養の豊富さから健康食品として見直されているのです。

ヘンプシードパウダー

ヘンプシードパウダーはヘンプの実をパウダー状に加工したものです。味には特段のクセはなく、香ばしい香りが特徴です。ヨーグルトやスムージー、グラノーラなどに混ぜるだけで栄養豊富な朝食として使え、クッキー、クレープ、ケーキなどに混ぜ込むのもおすすめです。

ヘンプオイル

ヘンプの種を圧搾して採取するのがヘンプオイルです。ヘンプオイルは健康的な体づくりに欠かせない必須脂肪酸が豊富なおいしい植物油です。必須脂肪酸は細胞膜などの原料となる成分で、人間の体内で作りだせないため、食品として摂取する必要があります。

ヘンプオイルは、最近では、スーパーの棚にも並ぶので、見かけたことがあるのではないでしょうか。ヘンプオイルに豊富に含まれるγ‐リノレン酸は、スキンケア効果が期待される脂肪酸です。油の色は美しい緑色で、香ばしい味と香りが特徴です。γ-リノレン酸は熱に弱いので加熱せず、ドレッシングなどに用いるのがおすすめです。

ヘンプシードオイルには必須脂肪酸であるリノール酸、α‐リノレン酸、γ-リノレン酸がバランスよく配合されているため、肌トラブルや生活習慣病の予防などにも有用といわれます。オイルにありがちなベタつきが少なく、肌への吸収、浸透力が高いため、スキンケアやマッサージ用のオイルとしも重宝するオイルです。

ヘンプミルク

ヘンプシード(ヘンプの種)から作るミルク状の液体はヘンプミルクとして販売されています。ヘンプミルクは動物性食品を摂らないヴィーガンやヴェジタリアンの間で牛乳の替わりとして人気です。たんぱく質をはじめ、食物繊維やビタミンB、亜鉛、鉄分などの栄養素を豊富に含みます。栄養豊富な健康飲料としてだけでなく、お菓子やお料理にも使ってみてくださいね。

薬用

ヘンプの葉や花から採取するのはCBDオイルと呼ばれ、ヘンプシードオイルと別ものです。CBDオイルには前述したヘンプに豊富なカンナビジオール(CBD)が配合されます。CBDオイルには、マリファナのような精神活性作用ではなく、免疫機能向上、気分の調整、鎮痛効果が認められています。CBDは癌の治療に役立つとの期待されているため、研究が進められている注目のオイルです。

化粧品

CBD配合の化粧品は主に欧米の美容業界で火がつき、日本でも注目されます。現在では、日本でもCBDを配合したクリーム、美容液、リップクリームなどが次々と発売されています。湿疹やニキビ、シミなどへのCBDの効果が研究中であり、今後も新たな効果が発見されるでしょう。また、CBDにはアトピー性皮膚炎への効果も期待されることから、今後の研究に期待されています。

CBD配合化粧品の注意点

CBD配合化粧品を購入する、使用するにあたって、覚えておきたい注意点がいくつかあるので、ご紹介しておきましょう。とくに海外からCBD配合化粧品を直接購入する場合には注意が必要です。

日本で販売される化粧品については、厚生労働省や消費者庁によって定められた日本独自の規制によって、使ってよい成分やその分量、そして表示方法などが詳細に決められています。海外から輸入された化粧品でも、日本の規制に従って輸入されたものは、安心して使えるといえるでしょう。

しかし、海外から直接輸入した化粧品の中には、日本では違法なものが含まれる可能性があります。海外ではTHC(ハイになる成分)が含まれる化粧品が合法とされることもあります。そのような化粧品を間違って輸入すると、日本では大麻取締法に違反することになり、処罰の対象となることもあります。

注目のスーパーフード!ヘンプシードを使いこなそう

話題のスーパーフード、ヘンプとさまざまな活用法をご紹介しました。マリファナ(大麻)と混同されることも多く、ひとつ間違えると大きな問題にもなる取り扱いが難しい植物です。それでも、古来より神聖な植物とされ、日本人の生活に深く関わってきたヘンプを上手に暮らしに取り入れる方法をみつけていきたいですね。

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